誰にでもできて、お金もかからず、しっかり効果がある!と話題の「こぶしカッサ」。まだ試していなくても、その名前を耳にしたことがある人は多いのでは。でも、どうしてそんなに効果があるのでしょうか? 今回は、「こぶしカッサ」でやせられる理由とより効果を高めるためのコツを、代官山山口整骨院の院長・山口良純さんの著書『やせるこぶしカッサ』からピックアップしてご紹介します。
Contents 目次
「こぶしカッサ」最大のポイントは「筋肉のこりがとれる」こと!
まずは、「筋肉のこりを取るだけでも、2~3kg落ちる!」というダイエットの真実についてお伝えします。
筋肉は熱を生み出す重要な役割を担っており、それによって代謝が行われます。そのため、一般的に筋肉量が多い人のほうが、基礎代謝が高いといわれています。
ただし、ここで気をつけたいのが「たとえ筋肉があったとしても、こり固まった状態では、代謝を促進する力が十分に発揮されない」ということ。
こりがないしなやかな筋肉であれば、弾力性があるため血液を全身に運ぶ作用をしっかりとサポートできます。しかしながら、こりかたまった状態になってしまうとその働きが鈍り、血流が悪くなってしまうのです。血流が悪ければ老廃物も排出できないので、脂肪も疲れも蓄積され、冷えや肩こりなどのプチ不調へとつながります。
基礎代謝を上げてやせる体を手に入れるには、筋肉のこりを取ることがもっとも重要なのです!
「こぶしカッサ」は筋肉や筋膜をほぐしてこりを的確に取ることができるので、やせる体に近づけるというわけです。
特にこりやすい「大きな筋肉」をターゲットに「こぶしカッサ」をしよう!
私たちの体には大小さまざまな筋肉がありますが、特にどの部分がこりやすいのでしょうか?
それはズバリ「大きな筋肉」。
特に、デスクワークなどで長時間座ったままの姿勢が多い人は、お尻や太ももまわり、背骨まわり、肩まわりの筋肉がカチコチにこっているケースが多いようです。実際にこれらの部分をさわってみると、ひんやり冷たいと感じる人もいるのではないでしょうか? それは筋肉が熱を発せられていない、つまり、こっている証拠なのです!
こぶしカッサで大きな筋肉をほぐし、働きやすい環境をつくることで、みるみるやせる体質に近づけるでしょう。
まずは「お尻」の筋肉をほぐしてみよう!
では早速、多くの人がこり固まっているお尻の筋肉を、こぶしカッサでほぐしてみましょう。
【姿勢】
足を組んで、お尻を伸ばした状態で行います。
【刺激する場所】
お尻のいちばん丸みがある部分(中殿筋、梨じょう筋)。
【やり方】
押して痛みを感じる場所がターゲット。こぶしを当て、親指以外の指の関節を軽く押し込みながら、左右に10~20秒揺すります。
はじめはかなり痛みを感じる人もいるかもしれませんが、こぶしカッサで刺激を加えていくうちにこりが少しずつ取れてお尻がやわらかくなっていきますよ。
こりをほぐす以外にも大切なのが、呼吸と姿勢!