強烈な夏の紫外線を乗り越えてきたのは肌だけではありません。忘れてはいけないのが、『髪の毛』。放っておくと、あっという間にダメージが進み、いつの間にかセットしづらい状態に。そのくらい、夏のダメージヘアは深刻であることにあとから気づいてしまうもの。
そこで今回は、初秋に顔が大きく見える原因"夏髪ダメージヘア"を回復させるべく、おすすめのケア方法を、ヘアメイクアーティストchihoさんに教えていただきました。
Contents 目次
ヘアカラーでできる、小顔リセット法
夏の紫外線で日焼けしてしまった髪は、頭頂部から表面の毛の色だけが明るくなっていることが多いのです。内側の毛と表面の毛の色を見比べると、その差は一目瞭然。
日焼けをして変に明るくなってしまった髪は、明色つまり膨張して見える可能性が高くなってしまいます。
そこで、ヘアカラーをしてまずは見ためから落ち着かせてみるのがおすすめです。日焼けしてしまった部分は、とくにヘアカラーをすることですぐに明るくなりやすいので、理想よりも少し落ち着いた色を入れるようにすると、実際はちょうどよい色合いになります(chihoさん)
表面重視トリートメントでできる、小顔リセット法
表面の髪の手ざわりと中の髪をさわってみてください。
両方比べてみて、表面のほうがパサパサ感やゴワゴワ感、ザラザラしている感じがしたら、先ほどお伝えしたように、夏特有の髪の日焼けをしている証拠。
そこでおすすめしたいのが、バスタイムにトリートメントをするときにちょっとした工夫をすること。
下を向いてトリートメントをつけると、通常は髪の内側に多くつきますが、まっすぐ前を向いて目の大きいコームで軽く表面をとかして、正面を向いたままの状態でトリートメントをつけることで、傷んでいる髪表面を中心にトリートメントでケアできるのです。
ちなみにトリートメントを洗い流すときは、頭を下にして流してくださいね(chihoさん)
乾かし方でできる、小顔リセット法
洗髪後の乾かし方を見直すだけでも、ダメージの回復度はかなり違ってきます。
しっかりタオルで水気をふき取ったら、前を向いた状態で大きめのコームで髪を軽くとかし、ヘアオイルやヘアミルクをつけてから、ドライヤーで乾かしてみてください。
やはりこの場合でも、ケア用品はダメージの大きい髪の表面につけるようにしてくださいね。
髪の状態がさわって自覚できるほど乾燥して硬くなってしまってる人は、水分を与えてくれるヘアミルクのほうが、髪がやわらかくなりやすいので、ヘアオイルよりもヘアミルクを選択してください。
ドライヤーは内側から乾かすように意識して、ダメージの多い表面と毛先は最後に乾かすイメージで、動かしましょう。全体が乾いたら最後に冷風に切り変えて。上から下に髪を落ち着かせるように冷風を当てていくと、髪がまとまりやすくアホ毛も落ち着き、翌朝の仕上がりもかなり変わってきます(chihoさん)
髪のダメージが進行すると、カットすることしか解決策がないと思いがち。でも、今回ご紹介したようにヘアスタイルをそのものを変えなくても改善策はあるのです。夏のダメージ膨張ヘアでのデカ顔見えを避けるために、夏の終わりとともに、ヘアケアを見直してみませんか?
ぜひあきらめないで、夏髪ケアに励んでみてくださいね。
文/高田空人衣