みなさん、高い低いに関わらず、ヒール靴をはく女性は多いのではないでしょうか。ヒール靴は、医学的にメリットはほぼないと言われ、足のトラブルがおこりやすい靴とされています。そこで今回は、ヒール靴の上手なはき方とつき合い方をご紹介していきます。
Contents 目次
ヒール靴にまつわる足トラブル
ヒール靴をはくとオシャレだったりスタイルがよく見えたり、気分がシャキッとしたりするため、ファッションやお出かけ先に合わせてはきたいと思うことはありますよね。また、仕事やTPOに応じてはかなければならない場面もあるでしょう。
私はヒール靴をはくことを全否定しませんし、自分でもはきます。しかし、上手なはき方やつき合い方をしないと、足のトラブルが起こったり、今後ヒール靴がはけなくなってしまったりするので注意が必要なのです。
たいていの人がヒール靴をはいていて経験するのが、足の痛み、靴ずれ、角質が厚くなる、捻挫などのトラブルでしょう。時間と共に治りますが、一度なると治るまで不便で、見た目にも影響します。足の角質に関しては臭いの原因にもなります。
また、そのほかに有名なのは外反母趾です。
特徴的な症状は足の親指の先が人さし指のほうに「くの字」に曲がり、親指のつけ根の関節の内側の突き出したところが痛みます。その突出部が靴に当たって炎症を起こして、ひどくなると靴をはいていなくても痛むようになります。
ほかにもモートン病という病気もあります。
モートン病では、足裏の中指と薬指の間、指のつけ根部分、この箇所にずきずきとうずくような痛み(疼痛・とうつう)や焼けるような痛み(灼熱痛・しゃくねつつう)、しびれなどの神経症状が出現します。人さし指と中指の間のこともあります。歩行時に痛みを感じることが多いですが、悪化すると痛みが強くなり、安静時にも痛んだり、ときには痛みの範囲がひざ裏から足首にまで及ぶことがあります。
外反母趾もモートン病も、もともとの生まれ持った足の形状や体質でも起こりますが、ヒール靴が症状を悪化させることは間違いありません。
かつては、靴の歴史の長い欧米人に多い病気でしたが、最近は日本でも靴文化の変化にともない増えています。
健常な足の骨格には、縦のアーチと横のアーチがあり、このアーチがあることでうまく歩行ができます。
これらのアーチが崩れると扁平足や開帳足と言われる状態になり、外反母趾やモートン病だけでなくさまざまな足の病気になり歩行障害が起こります。
ヒール靴はその形から直接足を圧迫して障害を起こすだけでなく、このアーチの崩れを起こします。
足のトラブルは予防で対策!おすすめケア3つ
1.必要以上にヒールをはかない
予防するには、まずは必要以上にヒール靴をはかないことです。
私は移動には、スニーカーや足の形に合った締めつけの少ない靴を使い、外出先でヒール靴にはき替えるなどしています。ヒール靴をはいていても、座ったテーブル下などでは脱いで裸足やスリッパなどで過ごします。
2.インソールでサポート
インソールは足への刺激を和らげてくれるのでおすすめです。あたって痛い部分をカバーするものや、縦のアーチと横のアーチをサポートしてくれるようなものを選ぶといいです。
3.足首から足先の筋トレが有効
加齢や運動不足で筋力が低下することも、足のトラブルを起こす大きな原因です。足先を鍛えるおすすめの筋トレを2つ紹介します。
<タオル寄せ運動>
床に広げたタオルを、足のかかとを床につけたまま、足の指だけでタオルを自分のほうにくしゃくしゃと寄せます。
<足指ジャンケン>
足の指を思い切り広げたり、縮めたり、ねじったりします。
ヒール靴で起こる足のトラブルは、起こる前からの予防が大切です。ヒール靴を上手に使いこなして、いつまでもオシャレを楽しみましょう。