健康な髪を育むために大切なのは頭皮。『大人の「品」は艶髪でつくられる』の著者で、美髪アドバイザーの田村マナさんによると、頭皮の色を見ることで、頭皮の健康度がおおよそ判断できるのだそう。毎日ヘアスタイルは整えていても、頭皮をじっくり見たことはないという人も多いはず。この機会にチェックしてみましょう。
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「青・赤・黄色」あなたは何色? 頭皮の色で健康度をチェック!
田村さんによると「頭皮は、例えると畑のようなもの」といいます。
「畑は、水や肥料を与えて土を耕して肥沃な土壌をつくることで、植えた植物がイキイキと成長します。それと同じで、健康な頭皮をつくることできれいな髪が生えてくるというわけです。私たちはヘアケアのほうばかり気にしがちですが、それは畑に栄養を与えないまま植物に手をかけているのと同じ、というわけです」
ではさっそく地肌をチェックしてみましょう! 髪をかきわけて、頭皮の色をよく見てみましょう。
「透けた青白い」頭皮なら健康!
「青白く、透けた色」だったら、きちんと栄養が行き渡った健康な頭皮といえます。
「健康な頭皮は、水分をたっぷりたたえていて、みずみずしい感じに見えます。健康的な青白い頭皮であれば、髪もつややハリがあって健康的なはずです」
ただし、透明感がなく「ただ白いだけ」という場合は、乾燥している状態といえます。みずみずしさもチェックしてみてください。
「赤っぽい」頭皮は炎症のサインかも
頭皮が「赤っぽい」場合は、血流が悪くて滞っていたり、乾燥してかゆみや炎症が起きていたりする状態のことが多いそう。
「パーマやカラーリング、1日中紫外線をあびたというようなことが原因として考えられます。そういった原因によってダメージを受けた頭皮が、炎症を起こしてSOSを送っているんです。でも、それに気づいても、ケアしないで放っておく人も多いんです」
赤っぽい頭皮を健康に戻すには、炎症を鎮静させることが大切。
「どんな原因で赤っぽくなっているかによって違ってくるのですが、例えば、1日中紫外線をあびたせいで赤くなってしまったという場合であれば、少し冷やしたり、しっかり保湿したりすると効果的です。冷たくしたタオルや、化粧水を含ませたコットンなどを頭皮にあててあげてもいいですね。顔と同じなんです。しっかりケアすれば顔の肌と同じように、頭皮も再生していきます」
「黄色っぽい」頭皮は皮脂の酸化!?
「黄色っぽい」場合は、頭皮にこびりついた皮脂が酸化している状態かもしれないのだとか。それが進むと「茶色っぽく」なることもあるといいます。
この「黄色っぽい」「茶色っぽい」頭皮を健康に戻すには、皮脂をきちんと落とすことが大事。
「皮脂が酸化している場合は、よく洗って、地肌の掃除をしてあげるようにします。頭皮用のクレンジング剤やオイルパックなどでていねいにケアするのもおすすめです。“地肌をきれいにすることでターンオーバーを促す”というのがポイントです」
紫外線を浴びて日焼けした状態になって「黄色っぽく」なっているケースもあるのだそう。
「とくに分け目の部分の頭皮が黄色っぽくなっていることが多いのでチェックしてみてください。分け目が黄色っぽいという場合は、定期的に分け目を変えるのがおすすめです。同じ場所ばかり紫外線をあびないように工夫してみてください」
参考書籍
田村マナ著『大人の「品」は艶髪でつくられる』(ワニブックス)
取材・文/小高希久恵