花粉の季節になると目や鼻がかゆくなったり、赤くなって肌トラブルが起きる人も多いのではないでしょうか。そこで今回はエステティシャンの寒川あゆみさんに、花粉シーズンの肌荒れや肌トラブルを予防するスキンケア法を教えていただきました。
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肌荒れ、肌トラブルを予防するスキンケア法
肌表面には外的刺激から守るためにバリア機能が備わっていますが、生活習慣の乱れやスキンケア不足によってバリア機能が乱れてしまいます。
年間を通して紫外線や花粉、黄砂やPM2.5などが空気中に飛んでおり、それらが肌に付着したり、内部に侵入することで肌荒れや肌トラブルなどが起こりやすくなります。花粉症による肌荒れ対策には、日ごろからバリア機能を高めておくことが基本です。
今日は、花粉シーズンの肌荒れ・肌トラブルを予防するスキンケア法をご紹介します。
(1)クレンジングや洗顔は摩擦をしない、かゆみもかかない
摩擦やかくことで角質層が傷つき、バリア機能が乱れることもありますので、クレンジングや洗顔料は少し量を多めにとり、肌と肌の摩擦を起こさないようにしましょう。やさしくメイク汚れを浮かせるように洗い流し、タオルでゴシゴシふかずに水分を吸収するようにふきとりましょう。日中も、肌がかゆくても極力かかないようにしましょう。
(2)ほどよい洗浄力やナチュラルコスメに切り替える
花粉が多く飛ぶ季節や肌トラブルが起きやすい季節は、洗浄力が強いものや肌に刺激の強いものは控えましょう。ミルククレンジングやジェルクレンジング、ミネラルコスメやオーガニックコスメなどで保湿重視に切り替えて、きちんと汚れは落としつつも、日中は肌に負担のかかりにくいものに切り替えるとよいですね。
(3)ぬるま湯で洗い流すこと
熱いお湯で洗顔をくり返すと肌内部の水分が奪われ、さらに乾燥した空気中にも水分が奪われやすくなり、肌表面が乾燥してバリア機能の低下にもつながります。30~32度のぬるま湯で洗い流し、やさしくタオルで水分を吸収するようにふきとりましょう。
(4)洗顔後はすぐにスキンケア保湿を心がける
洗顔後すぐに化粧水をハンドプレスしてから、たっぷりの化粧水をつけたコットンでゆっくりと押しながら浸透させましょう。
何度か化粧水を足し、くり返し角質層に水分を与えることがポイント。しっかりと化粧水を浸透させたあとは乳液とクリームを手のひらでプレスして浸透させるようにし、ラップで覆い、水分と油分を逃さないようにしましょう。角質層に水分と油分がたっぷり浸透するとバリア機能が整いやすくなり、外的ダメージから刺激を受けにくくなります。
花粉が多く飛ぶ季節や肌が不安定になりやすいときこそ、化粧水を肌になじませたあとに化粧水を含ませたシートマスクをしたり、クリームを塗ったあとはラップ保湿をするなど肌の水分と油分のバランスを重視。日中は肌に負担を与えずに、日焼け止めによって紫外線から守り、帰宅したら花粉汚れをやさしくていねいに落とすことが重要なポイントです。
いつもサッとスキンケアを済ませてしまう人は見直しが必要です。花粉などで肌トラブルが起きやすい人はそうならないための予防を覚えておくとよいですね。