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10ステップで叶う、「魔法の顔ほぐし」
「魔法の顔ほぐし」は、肌にダメージを与えないよう、クリームやオイルを塗ってすべりをよくしてから行います。
<ステップ1>顔の老廃物を流れやすくする要の筋肉「胸鎖乳突筋」をほぐす
顔を横に向けたとき、首すじに浮かぶ太いすじが、顔の詰まりに関係する「胸鎖乳突筋」です。親指と人さし指でつまむようにして、上から下に向かって10回くらいにわけてもみほぐします。
<ステップ2>耳をぐるぐる回して、リンパの流れ&血行促進!
両手を耳にあて、人さし指と中指の間で耳をはさみ、前回し10回、うしろ回し10回。耳まわりにある大きなリンパ節をほぐし、血行を促進します。
<ステップ3>あごの下のたるみを持ちあげ、フェイスラインをリフトアップ!
人さし指と中指を曲げてカギ型にしたら、第一関節をあご先にあて、耳の下に向かって、ぐいっと引き上げます。やや強めの力で押し、こりをほぐしましょう。人さし指と中指でぜい肉をとらえるようにしながら下から上に10回。顔のたるみを引き上げる効果が期待できます。
★ここがポイント!
人さし指と中指を曲げて、カギ型になるようにします。
<ステップ4>カギ指で耳下腺リンパを刺激して、リンパの滞りを解消
人さし指を曲げ、指をカギ型に。その手の第一関節から先の指先で詰まりをかき出すイメージで、エラの裏のくぼみにグイっと押し込むようにします。目安は10秒。顔まわりのリンパの要となる、耳下腺リンパ節を刺激し、たまった老廃物を流します。
★ここがポイント!
人さし指を曲げてカギ型を作りましょう。
<ステップ5>コリやむくみがたまりやすい、ほお骨の下を親指で刺激!
手を広げ、親指の側面のカーブをほお骨の下に沿わせ、そのまま親指を外側にスライドさせます。内側から外側に向かって10回。こっていたり、むくんでいたりすると少し痛む場所ですが、少し強めに刺激してほぐしましょう。
<ステップ6>中指で鼻のわきをさすり、鼻すじをくっきりと
小鼻のわきに中指の腹を当て、痛気持ちいいと感じる力で、眉頭までさすり上げます。下から上に10回。ほおの厚みがすっきりするだけでなく、むくみがとれて鼻すじがはっきりします。
<ステップ7>エラ張りの原因にもなる咬筋を、やさしくほぐす
親指以外の指を軽く曲げ、第一関節の部分を使って、エラ~咬筋までをほぐします。関節でギュッと押すのではなく、指先には力を入れずにプラプラと力を抜いた状態で、4本の指を別々に動かし、くるくると円を描くようにやさしくマッサージして、こりをほぐします。目安は20秒。
★ここがポイント!
人さし指から小指までを曲げ、指先から第一関節までの部分を使います。指をそれぞれ、円を描くように動かしましょう。
<ステップ8>たるみやすいおでこも、指をプラプラ動かしてほぐす
親指以外の第一関節を使い、眉上を内側から外側に向かってほぐします。第一関節をあてて、眉上、おでこの中央、生え際の3か所を中央からこめかみに向かって指をくるくると動かしたら、最後はこめかみに沿って下に流します。5回ほどくり返しましょう。
<ステップ9>手のひらを大きく使って、ほお~耳へリンパを流す
(1)手のひら全体を使って表面のリンパを流し、むくみをすっきりさせます。手のひらでほおを包み込むようにし、スーッとなでるようにして、耳もとまで引き上げるようにしたら、耳下までなでおろします。
(2)耳下まできたら、今度は手のひらを胸鎖乳突筋~鎖骨へ。ほお~耳下~胸鎖乳突筋~鎖骨という経路をたどり、リンパを流しましょう。これを10回くり返します。
<ステップ10>おでこに手のひらを当て、耳下~胸鎖乳突筋~鎖骨までさする
手のひらを広げて、おでこの中央に当て、スーッとなでるようにしながら、こめかみから耳前を通って、耳下にリンパを流します。手の重さだけでリンパを流すようにして。おでこ~耳下~胸鎖乳突筋~鎖骨という経路でさすります。これを10回くり返しましょう。
1~10のステップは、朝夜、どちらも行うのが理想的。忙しいときは、ステップ1と2だけでもOK。「変わりたい!」と思って、続けることが大切。
顔が大きいのは、生まれつきの骨格だけが原因じゃない
顔の大きさは、生まれつき持っている骨格も関係しています。残念ながら、今回紹介した「魔法の顔ほぐし」でも、骨格までは変えることができません。また、マッサージだけでは脂肪を落とすこともできません。
ですが千波さんは、「ケア次第で今ある土台をもっとよくすることは可能で、実際骨格だけが顔の大きさをつかさどる問題になるとは限らない」といいます。
「顔の大きさを決定するのは、骨格だけが原因ではありません。私の場合は、ダイエットを始めてから顔が大きくなったんです。原因はスルメ。よくかむことで満腹中枢を刺激して食べ過ぎを防げるし、スルメならたんぱく質も豊富。でも、毎日かじっていた結果、咬筋が鍛えられてエラが外に張り、顔がベース型になってしまいました。また、目を酷使していたことも問題でした。頭皮のこりから、顔まわりのリンパが滞り、顔がむくんで大きく見えていたんですね。それがわかってから、マッサージで筋肉をゆるめて、むくみをとるように心がけていたら、みるみる顔が小さくなっていったんです。私と同様、みなさんが持っている小顔ポテンシャルは、可能性を秘めています。1日5分続けることで顔は変わり、小顔が止まらない状態にだって近づけます。みなさんもぜひ続けてみてくださいね」(千波さん)
撮影/山上忠 ヘアメイク/市岡愛(ピースモンキー) 取材・文/平川恵