カラーコンタクト、まつ毛エクステンションなど、「きれいにないたい!」と思ってやったことが、目のトラブルにつながることがあります。ついやってしまいがちなNG行動や気をつけたいトラブルについて、みさき眼科クリニック院長の石岡みさき先生に伺いました。
Contents 目次
瞳パッチリ効果!カラーコンタクトの落とし穴
瞳をパッチリ大きく見せる効果や、顔の印象を変えたいときなどにも使えるカラーコンタクト。おしゃれアイテムとして、すっかり定着しましたが、こんなことをしていたら、NGですよ。
×瞳を大きく見せるために、大き目のカラコンを入れている
「大きなレンズは、目に入れたときに動きが悪く、充血や痛みのもとになります。また、コンタクトレンズは、涙の膜の上に浮くことで、目に酸素が行き渡るように設計されていますが、大きなレンズで目を覆ってしまうと、酸欠状態で角膜などに異常が起こり、失明のおそれもあり、危険です」(石岡先生)
×おしゃれアイテムだから、洗わずに使っている
「清潔を保たなければ、感染症のおそれがあります」(石岡先生)。
決められた洗浄方法で、お手入れをしながら使いましょう。
×処方箋はいらないし、どこで買っても大丈夫
「通常のコンタクトレンズを作っているメーカーのものがおすすめ。眼科で処方してもらうのが安心です。それ以外のカラコンは、目につける部分に染料がついているなど、粗悪品もあり、感染症を招くなど、ハイリスクです。少しでも『おかしいな』と感じたら、使用をやめて、眼科を受診しましょう」(石岡先生)
二重手術やまつエクは信頼できる病院、サロンで
目を大きく見せるために、くっきり二重にしたり、まつ毛をアップさせたり、いろいろな方法があります。しかし、目の周りの皮膚は薄くデリケート。こんなトラブルに注意して。
×まつエクで、まぶたが腫れた!
「まつエクは、グルーという接着剤でかぶれるという事例が多発しています。かゆみ、痛みを感じたら、すぐに中止しましょう」(石岡先生)
まつエクの接着剤に使われる「グルー」は、主成分がシアノアクリレートという化学物質。またシアノアクリレートが揮発するときに、ホルムアルデヒドという気体が発生します。このふたつの化学物質によって、アレルギーが引き起こされると考えられています。
まつエクをするなら、安心・安全を担保しているサロンを選ぶようにしましょう。
×二重手術でまぶたが閉じない!
「二重手術でまぶたが閉じなくなる、というトラブルもあります。ドライアイもひどくなり、手術のやり直しが必要です。二重手術を受けたい場合は、技術が確かな信頼のおける病院で」(石岡先生)
また、簡易接着剤で二重をつくるアイテムも流通していますが、「かぶれるようなら、使用は中止して」と石岡先生は注意を促します。
おしゃれも、健康あってこそ、ですね。
取材・文/海老根祐子