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強度近視は眼病リスクが増加! 特に40代前に気をつけたい「近視の進行」を遅らせる4つの日常習慣

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視力

スマートフォンやパソコンのモニターを長時間見つめる生活で、多くの人が目の不調を感じています。人生100年時代、できるだけ長く目の健康を保つには、「40歳以下では近視の進行を遅らせ、40歳以降は目の老化を遅らせること」と話すのは、目の健康サプリメント「ブルーベリーアイ」のヒットで知られるわかさ生活の角谷建耀知社長。今回は、新著『歳をとっても目が悪くならない人がやっていること』(著/角谷建耀知、監修/医学博士・森下清文)から、近視の進行を遅らせる生活習慣について見ていきましょう。

Contents 目次

強度近視は眼病リスクが数倍に

近視と遠視

昨今では、中学生の約6割が裸眼視力1.0以下といわれており、中高生が強度近視になる割合が過去最悪に。

「目の健康を守るひとつ目のポイントは、若い頃は近視の進行をできるだけ抑えるように心がけることです。成長が止まる大人になると眼軸(眼球の長さ)が伸びることもなくなり、度数が変わらなくなります。しかし、最近の研究では子どもの頃に強度近視まで進行すると、20代30代になってからも眼軸が伸びることがあるといわれています」(角谷社長)

近視とは近くのものが見えて、遠くが見えにくい状態のこと。近視のレベル分けの目安は、マイナス3D以上が中等度近視、マイナス6D以上が強度近視、マイナス10D以上が最強度近視です。

強度近視になると眼病リスクが数倍に上がり、「網膜剥離」や「黄斑部出血」「緑内障」などを引き起こすため、まずは近視を進行させないことが重要なのです。

近視の進行を防ぐためにできること

アイマスク

1.スマホ画面と距離をとる
ゲームなど近見作業が増えると、焦点が網膜より奥になり、水晶体で調節しようとしてもピントが合わなくなります。そこで網膜の位置が焦点と重なるよう眼軸が伸びます。いちど伸びた眼軸は元に戻ることはないので、伸びた状態が眼球の形状になります。これが近視になる理由です。スマホなら目から画面まで30cm以上、タブレットやモニターなら40cm以上距離をとるようにしましょう。

2.姿勢をよくすると目の負担は軽くなる
姿勢がよい人は近視になりにくいといわれます。スマホやタブレットを使う際は、使う時間、画面との距離に加えて、正しい姿勢も意識してください。背筋を伸ばして、姿勢をよくするだけで目の負担はずいぶんと軽くなります。ベッドで横になったときなどのスマホの使用も要注意。頭を傾けて片目だけが画面に近づくような姿勢になると画面に近いほうの目の眼軸が伸び、近視が進みやすくなります。

3.1日2時間以上、外で活動する
遠くを見ると、近視の進行を抑えられます。遠くならどこを見ても有効です。窓があるなら窓の外を眺めてみましょう。とにかくスマホやモニターから目を離し、遠くを見ることです。遠くを見ると、それまで近くのものを見るために収縮していた毛様体筋がゆるみ、目がひと休みできます。

休息

遠くを見るようにするもっとも簡単な方法は、外で遊んだり運動したりすることです。屋外活動の時間が1日1時間未満の子どもたちと1日2時間以上の子どもたちを比較し、近視の進行について研究した論文では、1日2時間以上の子どもたちのほうが近視の進行リスクを3分の1にまで抑えることができたと報告されています。

4.すぐに眼鏡やコンタクトを使う
強度近視まで進行させてしまわなければ、近視は個性の範囲。昔は「眼鏡をかけると目が悪くなる」といわれていましたが、眼鏡をかけたからといって、目が悪くなるということはありません。逆に眼鏡をかけることで、がんばらなくてもものがちゃんと見えるようになり、目の負担が減り、近視の進行を抑えられるようになります。眼鏡をかけるかどうかの目安は一般的には裸眼視力0.7以下です。

デジタル時代は目の健康が何より大事。若いときから目を酷使しないようにして、目によい習慣を続けたいですね。

 

文/庄司真紀

参考書籍/

書影

『歳をとっても目が悪くならない人がやっていること』(アスコム)

著者/角谷建耀知
かくたに・けんいち 株式会社わかさ生活 代表取締役社長。18歳の時、脳腫瘍の大手術を受け、命と引き換えに視野の半分を失う。自身の経験から、自分のように目で困っている人の役に立ちたいとの想いで、1998年に株式会社わかさ生活を創業。目の健康サプリブルーベリーアイが大ヒット。多数の企業や眼科医と連携して、商品の開発・情報発信を行っている。近著『長生きでも脳が老けない人の習慣』は累計2万部突破と好調。

監修/森下清文
もりした・せいぶん 医療法人森下眼科理事長・医学博士。大阪医科薬科大学で研鑽。同大学の講師となり白内障、緑内障、眼底出血などの診療と研究に従事。1991年に大阪市北区で森下眼科を開業して地域社会での診療に取り組む一方、1992年4月から「市民健康講座 目の勉強会」をスタートさせ、地域だけでなく全国各地で啓発活動を行っている。

 

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