春は変化が訪れる季節ですよね。自分自身の生活に大きな変化がなくても、春は日によって気温差が激しかったり、周囲の環境や人間関係が変わることが少なからず影響して、体調を崩しやすかったり、肌トラブルも起きやすかったりします。春の肌荒れで最も多いのが、ニキビや吹き出もの。そして“クマ”。
そこで今回は、メイクのテクニックがない人でも、簡単にクマを隠せる方法をヘアメイクアーティストchihoさんに教えていただきました。
Contents 目次
クマをなかったことにするためには、塗る順序が重要
目の下のクマをキレイに隠すためには、クマを隠すために必要なコンシーラーをのせるタイミングを間違えないようにしてください。
リキッドファンデーションを塗っている人は、化粧下地→リキッドファンデーションのあとにコンシーラーを。最後にフェイスパウダーの順です。
パウダーファンデーションを塗っている人は、化粧下地のあとにコンシーラーを。最後にパウダーファンデーションの順でメイクをしていきます。
そして、クマ隠しにぴったりのコンシーラーは下側のような“オレンジ系”がベスト。厄介なクマも消えやすくなります。
目立つクマも一発でキレイ! プロの隠し技
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まず、コンシーラーは細めの平筆もしくは中指で取ります。
クマ部分に、カラスの足あと状にコンシーラーを置いて、細めの平筆でていねいに隠していくか中指の腹でトントンしながら隠していきます。
ポイントとしては、広範囲に広げないこと。コンシーラーをのせるのは、必ずクマ部分の上のみです。
クマが消えたと思ったら、それ以上たたき込まず、クマを隠した中心部分は筆でも指でもさわらないように。
ここからは、コンシーラーの周りと、肌との境目の色の差を失くすことだけに努めます。綿棒を使って細かくていねいに周りだけをぼかすと、失敗がありません。
ちなみになぜ中指であって、よく使いがちの人さし指ではないかというと、人さし指を使うと力が入り過ぎてしまい、指紋にコンシーラーが入っていってしまうからです。
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フェイスパウダーを筆にとったら、筆の毛の中にパウダーをしっかり含ませるように、いったん手の甲の上に筆を置いてなじませます。
じつはこれが重要で、フェイスパウダーは、ただ筆に取って毛の中に含ませていない状態のままつけると、パウダーだけが浮いた仕上がりになりやすいのです。
フェイスパウダーがしっかりなじんだ筆を、コンシーラーを塗った部分にそっとのせて、コンシーラーをフィックスさせるようにします。
これもまた“そっと”が大事。目の下は皮膚が薄くてよく動く部分。乾燥しやすく崩れやすいからこそ、たくさんのせようとすると、ヨレてしまう原因になるんですよ。
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最後の仕上げ。リキッドファンデーションの人は顔全体にフェイスパウダーを、パウダーファンデーションの人はクマの部分を避けて塗ります。
なぜ避けるのかというと、隠したクマ部分の上から粉ものを塗ると、パフやスポンジ、ブラシなどに、せっかくクマを隠したコンシーラーがくっついてはがれてしまうことがあるため。
ですから、粉ものは扱い方に気をつける必要があります。
とくに夕方のメイク直しのとき、朝のメイクでクマを隠したら、メイク直し時にはクマを隠した部分は何もしないで、粉ものもつけないようにしましょう。
粉ものをのせることで乾燥したり、メイク崩れが余計にひどくなることもありますよ(chihoさん)
chihoさん直伝の、クマのトリセツ。ぜひ参考にしてくださいね。
取材・文/高田空人衣