かつて奮発した洋服が、いつしか着れない、着たくない。そんな気分になってしまうのは、流行の移り変わりや年齢を重ねることによって、ものも自分も左右されてしまうためですが、体型が著しく変わらない限り、長く使い続けることができるアイテムは少なからず存在します。
今回紹介するのは、10年と長きに渡り使い続けることができるファッションアイテムについて。これから10年先を見越して買うなら、この3つを候補にするのがおすすめです。
Contents 目次
体型に沿うリブニット
洋服のなかでも多くの人がお金をかけるもの、それはコートやジャケットといった、アウターではないでしょうか?
たしかに昔は“一生もの”のひとつだったかもしれません。しかしながら、ダウンコート、レザージャケット、トレンチコートといった定番アウターだって、年々素材が進化し、薄くなったり軽くなったりするもの。
デザインだけでなく、着心地のよさの進化もめまぐるしいことから、もはや一生ものという神話は崩壊。10年選手として活躍し続けるのは厳しくなっています。
そこで意外にも長きに渡り着続けられるのは、縦のうねが特徴のリブニットです。
ただし、なんでもいいわけではありません。
重要なのは、首が最もキレイに見える、ネックラインであること。余計なムダ肉を拾わない、体型につかず離れずのラインが確保されていること。丈は長すぎず、短すぎず、すそをボトムの中に入れても、かさばらない厚さであること。
この3つがそろうリブニットを、うねの幅や素材、色も吟味して選ぶとよいですよ。
着こなし次第で、いくらでも旬のコーディネートが作れる土台になります。
柄なら断然ボーダー柄
定番といわれる柄ものも、いつしか流行の影響を大いに受けるようになりました。
たとえば、チェック柄やドット柄は、使われている色や大きさによってとくに時代が出るように。
ここ数年で定番化しているレオパード柄も、昨年あたりから時代性が出た色使いなどが以前よりみられるようになりました。
そのため、今新鮮に映っても数年後には流行遅れに見える可能性が高く、長きに使えるとは言いづらくなっています。
逆にトレンドの影響を受けにくい柄ものといえば、ボーダー柄です。
ピッチの幅や色使いが多様なだけに、トレンドの影響を受けにくいのです。とくにカットソーなどのトップスは、10年と使い続けられるものになりやすいでしょう。
合わせるボトムを旬のものにするだけで、いつの時代でも新鮮に映ります。
エクスクルーシブなストール
コーディネートのスパイス的存在になる、ボリュームのあるネックレスをはじめとしたアクセサリーや帽子、そしてバッグ。
アクセサリーなら素材、帽子なら形、バッグなら大きさ。靴ならヒールやつま先が、とくにトレンドの影響を受けやすく、そこに時代が反映されやすいです。
では、時代が出にくい小物はというと、ストールです。
マフラーではなくストール。しかも、歴史のあるエクスクルーシブなブランドのアイテムが、長きに渡り使い続けられるストールです。
たとえば「ファリエロサルティ」のストールや「エルメス」のカシミヤシルクのショール。
これらは素材や長さ、厚さがいつの時代も変わることがありません。
オールシーズン使えて、使うシーンに制限もありません。
巻き方次第でトレンド性を強くすることもできて、いつも新鮮に映りますから、時代を越えて使い続けられます。
1年を通して使う機会が多いアイテムが、時代を越えて長く使えるものに。そのときだけしか使えないものとは違い、長く使えるものにしかない深みのあるアイテムを、成熟した大人になるにつれ、厳選してそろえられるといいですね。