ストレスが多いと肌が荒れると実感した人も多いはず。または暗い気持ちが続くと風邪ばかりひく…など。これらも決して「気のせい」ではなかったのです。今回は、ホリスティックな治療を行う医師の山﨑まいこ先生の著書『美しい肌が生まれるところ 腸とこころをととのえる』(ワニブックス)から、じつは肌に影響する目に見えない力について、お伝えしていきます。
Contents 目次
量子力学という考え方
肌表面の悩みを引き起こすのは、栄養や腸の状態ばかりでもありません。ストレスや心のありようが大きく関わってきます。
ここでは、そのような目に見えないけれどじつは影響している力についてお話していきたいと思います。
クリニックの開業にあたって、より深い知識が必要だと感じ、栄養学を学ぼうと決意。そのときに改めて向き合うことになったのが、「量子力学」です。量子力学といえば、スーパーカミオカンデやノーベル賞を受賞したニュートリノは耳にしたことがある、という人もいらっしゃるのではないでしょうか。
簡単にいうと、原子よりも小さな粒子である量子の動きを研究する物理学のこと。
この世界にある物質は、すべて目に見えないほど小さい単位の量子から成り立っていて、それぞれの量子が振動しながら周波数を形成しています。
量子の周波数をとらえることで、目に見えないほどの微細な量子を観察、ホリスティックな医療にも応用されています。
クリニックでいち早く採用した、エントロピー測定器メタトロンも、量子力学に基づいたもの。レントゲンやCTスキャンレベルではわからないほどの微細な細胞の変化を、波動の乱れから発見することができます。
臓器それぞれに、そしてDNAから言葉や音にまで、波動はすべてに存在しています。それらの小さな変化を未病段階で発見できれば、医療の可能性は大きく広がっていくと思うのです。
感情によって変わるモノの周波数
言葉に周波数があるように、量子力学では、思考や感情にもそれぞれ周波数があり、物事に影響を与えていると考えられています。つまり、ハッピーな感情も罪悪感などの感情も、それぞれ自分の細胞に影響を与えているということです。
たとえば、料理をするときにイライラと怒っていたりすると、負の波長がタンパク質の立体構造や水の分子構造を変えてしまいます。不思議に思われるかもしれませんが、好きな人と楽しく食事できていれば、加工食品や甘いものを多く摂取しても、悪玉菌が増え過ぎないという例が少なからずあるのと一緒です。
クリニックに来られる患者さんでも、前向きでいい周波数の人は、改善のスピードが異なります。もちろん、無理に元気でポジティブでいようと頑張り過ぎるのも決してよくはありません。こころから楽しく、自然な状態でいい波長を生み出せるよう、こころがけたいものです。
自分の感情や思考ひとつひとつが波長を生み出し、周波数を決めているのだとしたら…。
私自身、1日の最後には、湯船に浸かりながら自分のことを褒めてあげたり、お腹をさすってあげたり。
スキンケアの時間には、肌に触れながら、「肌の調子、いいね」と褒めてあげることも。
1日頑張った自分をねぎらい、自分のからだに手を当ててあげ、「ありがとう」の気持ちでいると周波数がととのってくるようです。
参考書籍
山﨑まいこ著『美しい肌が生まれるところ 腸とこころをととのえる』(ワニブックス)
文/庄司真紀