毎日シャンプーしているのに頭皮のニオイが気になるし、なんだか頭がすっきりしない。頭皮にはブツブツとした吹き出物まで…。じつはこれらの悩みは、シャンプーが合う合わないの前に、シャンプーのしかた自体に問題があるのかも!? 本当にすっきりするシャンプーのしかたをヘアメイクアーティストchihoさんに教えていただきました。
Contents 目次
髪より頭皮を洗いましょう
シャンプーをするとき、多くの女性は髪に意識をおきがち、とchihoさん。ですが、本当に意識しなければならないのは頭皮だといいます。
なぜなら頭皮は毛が密集していて皮脂の分泌量も多く、体の中でいちばん汚れを落としにくい部位のため。
髪の長短に関わらず、頭皮をしっかり洗えば、頭皮のニオイや吹き出物の問題も意外と簡単に解決へと導けるのだそうですよ。
まずは頭皮の汚れをしっかり落とす下準備
「シャンプー前に髪をブラッシングすると、シャワーの水が頭皮まで届きやすくなり、髪や頭皮が十分にまんべんなく濡れて、シャンプーがしっかりと泡立つようになります。手ぐしでもいいので、ブラッシングするようにしましょう。
ブラシを使うなら、目が荒めのものを選ぶのがベスト。
ちなみに、シャンプーの泡立ちが悪いと悩んでいる人は、髪自体が整髪料や汚れでからまり、頭皮がしっかり洗えていない状態になっていることが多いんです。ブラッシングは、洗髪前の習慣にしましょうね」(chihoさん)
予洗いしていますか?
「美容院に行くと、シャンプー前に一度お湯で予洗いをしてくれますよね。自宅でも、頭皮を濡らしてマッサージしながら1〜2分予洗いしましょう。十分に流せばお湯だけで髪の不要な汚れの80%は落ちますし、頭皮の毛穴を開かせる働きもあります。
さらに、予洗いすることによって少ない量のシャンプーでも泡立ちがよく、頭皮までしっかり洗うことができるんです」(chihoさん)
シャンプーの適正量は2プッシュが目安
「泡立ちが悪いからとたくさんシャンプーを使ったり、何度も洗う人がいますが、シャンプーの適正量は、ミディアムくらいの長さで2プッシュが目安です。
髪にとってシャンプーの量も回数も少ないほうがよく、流し切れていないシャンプーが髪に残留すると、毛穴のつまりや抜け毛、髪のダメージにつながります。
ですから、どんなに髪にいいとうたっているシャンプーでも、過剰な量と回数、すすぎ不足はNGです」(chihoさん)
頭皮がすっきり洗える! シャンプーのしかた
「シャンプーは、手のひらで少し泡立ててからつけるようにしましょう。
シャンプーの原液を髪の毛に直接つけ、髪と手のひらをこすって泡立てる人が多いのですが、これは髪が摩擦を受けるだけで、頭皮にシャンプーがまったく届いていません。髪よりも頭皮を洗いたいのですから、手のひらにシャンプーを出して、両手を合わせ少し円を描くように泡立てたら、両手をパーにして頭皮にまんべんなくなじませながら伸ばしていきます。あっという間に泡立ち、頭皮がすっきりと洗えますよ。
髪は泡のついた両手で、手ぐしでとかすように洗うだけで十分。すすぎはシャンプーをした時間より、長めに流せばOKです」(chihoさん)
頭皮にやさしい&しっかり洗えるシャンプー
シャンプー自体も、髪より頭皮のことを考えたものを選びましょう。
おすすめのシャンプーのひとつは、既存製品から夏限定で登場した「artist シャンプー サマー」。洗っているときから清涼感が感じられる、天然アミノ酸系のノンシリコンシャンプーです。
地肌の炎症を抑える成分や消臭成分が入っているので、頭皮のブツブツや頭皮の油っぽさが気になる人におすすめです。
もうひとつが「モイスト ダイアン パーフェクトビューティー ミラクルユー シャンプー」。こちらは、頭皮が弱い人には洗浄力が強い成分「ラウレス硫酸」が入っていないノンシリコンシャンプーのため、頭皮をやさしく洗い上げてくれます。
カラーの色味を守る保湿成分が入っているため、ヘアカラーをしていて、頭皮のトラブルを抱えている人におすすめです。
美容院のような洗い上がりにも、シャンプーの仕方を見直すことで近づけます。ぜひやってみてくださいね。
取材・文/高田空人衣