リップカラーは必ずポーチに入っているといってもよい定番メイクアイテムですね。 最近は色や質感のバリエーションが増えているので、自分に似合うリップ選びに悩むことも多いかもしれません。化粧品会社で長年メイクの指導を行い、新体操日本代表フェアリー ジャパン POLAの美容コーチも務めるメイクアップアーティスト荻野和子さんに、定番リップの選び方を伺いました。
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大人に似合うリップカラーとは?
お手持ちのリップカラーはどんな色が多いですか? お気に入りで減りの早い色もあれば、買ってはみたもののあまり使っていない色もあるかもしれません。唇の色は年齢とともに変化していくので、昔は似合った色でも今の自分に似合うとは限らないのです。自分を魅力的に見せてくれる定番リップカラーを今一度見つけたいですね!
「リップカラーは必ず唇につけて選ぶのが基本です。自分の顔を鮮やかに美しく見せてくれる色が見つかりやすくなりますよ。」(荻野さん)
まずは大人女性に似合いやすい、基本の3色の中から選んでみてはいかがでしょうか。
大人に似合う基本の3色
①ピンクベージュ系
②オレンジベージュ系
③ローズピンク系
この3色は、各ブランドのリップカラーのバリエーションでもたいてい含まれているはず。この3色を唇でお試ししてみるところからはじめましょう!
では、唇につけたリップが似合っているかはどのようなポイントから判断すればよいのでしょうか。
似合うリップの見つけ方
1.顔だけでなく全身で見る
リップの色を見るときに、小さな鏡に唇だけ映していませんか? それだとリップ選びを失敗してしまう可能性があるそうです。
「リップの色を見るときは、顔だけでなく全身で見ることが大切です。洋服の全身コーディネートとリップカラーの相性がよいかどうかをチェックしてほしいからです。とくに着ているトップスの色とのマッチングは外せないポイントです。」(荻野さん)
洋服を買うときにフィッティングルームで全身をチェックするのと同じですね。リップカラーも全身コーディネートの一部ととらえましょう。店頭では小さな鏡しかない場合もありますが、少し離れてなるべく全身を映してみるなど、広い視点をもつとよいそうですよ!
2.ふだんの洋服とのマッチングを考える
また手持ちのワードローブとの組み合わせも考えておきましょう。ふだんどんなカラーやデザインの洋服を着ることが多いのかを把握しておくと、リップカラー選びがしやすくなります。
リップカラー選びの前にワードローブを整理して、つけたい色のイメージをしておくとよいかもしれませんね!
3.こんな人はダークな色を避けよう
いつもと違う雰囲気になりたいときに、リップカラーは1本で効果を発揮してくれます。最近は濃いめリップが人気なので、インパクトのあるダークカラーも注目色のひとつですが、いざつけてみると不健康に見えて似合わない場合も。とくにこんな人はダークカラーを避けておきましょう。
・色白の人
・目の下に青白いクマがある人
当てはまる人で濃いめリップをつけたい場合は、赤系リップを選ぶとよいそうです。
似合わないリップを買ってしまったときは?
いざつけてみると似合わなかった失敗リップ、引き出しに眠っていませんか?そのままではもったいないですね。そんなリップを活用する方法があるそうです。
「同じ色のリップでも、つけ方を工夫すれば色の濃淡や質感を変えることができます。鮮やかリップなども、ぜひふだん使いをしてみてください。」(荻野さん)
たとえばこんなつけ方はいかがでしょう。1本のリップでもさまざまな仕上がりが楽しめます。
①指にとってぼかしながらつける
リップを直接唇に塗るのではなく、いったん指先にとり唇に薄くぼかしながらぬります。指にとるリップの量を調節すれば薄づきになり、鮮やかなカラーも肌浮きしない自然な仕上がりに。
②スティックを直接唇にポンポンしながらつける
唇にスタンプをするようなイメージで、リップスティックを軽くポンポンと押しつけます。あえて唇の輪郭をぼやかしムラづきさせることで、濃いめリップもカジュアルな雰囲気に仕上がります。
定番の1本を見つけたら、また違った雰囲気になれるリップ探しをするのもよいですね。全身チェックをしながら、リップメイクを楽しんでください!
取材・文/牧内夕子