メイクの仕上げになんとなくつけて終わり、になりがちなチークカラー。じつは大人女子の顔色をぐんと明るくしてくれる優秀アイテムです! 化粧品会社で長年メイクの指導を行い、新体操日本代表フェアリージャパンPOLAの美容コーチも務めるメイクアップアーティスト荻野和子さんに、「チークカラーで大人のメイク顔を成功に導くコツ」を伺いました。
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大人女子にはチークカラーがマストの理由とは?
「最近人気の赤味リップを引き立たせるために、ノーチーク(チークをつけずに仕上げるメイク)にする方法もありますが、大人世代の女性には顔色がくすんで不健康に見えてしまうことが多いと思います」(荻野さん)
たしかにチークをプラスしたほうが、イキイキとした肌色にみえます。骨格を強調し立体感を与えるので、小顔効果もありますね!
「大人の肌におすすめなのは、コーラル系のチークカラーです。肌色になじみやすく、イキイキとした明るい印象を与えてくれます」(荻野さん)
チークで顔色を明るく見せると、メイク全体の仕上がり感もぐっと洗練された印象になります。これまでなんとなくつけていたチークを、これからは効果的に使ってみませんか? チークを成功に導く4つのテクニックを覚えましょう。
1.チークは自分のほお骨を囲むように入れる!
チークカラーを入れる位置は? 「自分のほお骨を囲むように入れる」のが正解です。ほお骨とは、こめかみの下から張り出している弓形の骨のこと。自分のほお骨の位置を確認する方法を聞きました。
「鏡を見ながら口をウーっとすぼめてみてください。ほおが出っ張る部分とへこむ部分がはっきり見えると思います。この出っ張りとへこみの間を囲むようにチークを入れましょう」(荻野さん)
ほお骨の位置に赤味があると、血色よく見せることができるのだそうです。ただし、小鼻よりも下の位置までチークを広げるとたるんだ印象になってしまうため注意しましょう。
2.粉の量の調節が仕上がりを決める
チークをブラシにとるときは、その量がポイントになります。ふだんチークがムラづきしやすい人は、量が多すぎる可能性が。
「チークはとにかく薄くつけることが肝心です。いきなり濃くつけるのではなく、徐々に重ねることで自然な血色感を出すことができます」(荻野さん)
ブラシも大きめのものを選ぶとふんわり仕上がるそうですよ。チークの粉をしっかり含ませ、よぶんな粉は手の甲でつけて落としましょう。手の甲で色味を確認してからほおにのせれば失敗しづらくなります。
3.チークは濃くつけたい場所から乗せる
ブラシは色を濃くつけたい場所を起点にして、ほお骨全体をまんべんなくさわるように動かすのが基本のテクニック。色味が足りないときは、少しずつ重ねていきましょう。
4.美肌を生み出すハイライト
最後にハイライトをTゾーンと目下からこめかみに向かってプラスすると、より顔立ちに立体感が生まれ小顔に見せることができます。この仕上げのひと手間で、ツヤのあるうるおい美肌に見えますよ。
メイクの完成度を左右するといってもいいくらい、チークの仕上がりが大切なことがわかります! ぜひご自分のほおで試してみてくださいね。
カメラ/布川航太 モデル/霜越万理子(株式会社ポーラ)取材・文/牧内夕子