毎日のメイクに欠かせないのがリップカラーですね.。ついつい無難に仕上げてしまいがちですが、3つの法則を意識すれば、自然に口角が上がった微笑み顔に仕上げることができます。化粧品会社で長年メイクの指導を行い、新体操日本代表フェアリージャパンPOLAの美容コーチも務めるメイクアップアーティスト荻野和子さんに、表情がイキイキと見えるリップメイクの方法を伺いました。
Contents 目次
口もとの悩みを解消してくれるリップメイクとは?
「大人世代で意外と多いのが口もとの悩みです」と語る荻野さん。口角が下がり無意識に怖い表情になっていた、唇の輪郭がぼやけてリップラインが描きにくくなった、唇の立体感がなくなった、といったお悩みに心当たりはありませんか? その割に、ふだんのリップメイクは無難なリップカラーをさっと塗っておしまい、という人も多いのではないかと思います。じつはリップメイクのテクニック次第で、口もとの悩みを解消することができるのだとか!
「口もとの無表情感をなくしてイキイキした表情を引き出すには、リップラインの輪郭をしっかりと描いてあげることです」(荻野さん)
これからご紹介する3つのテクニックで、口角がキュッと上がった自然な微笑み顔になれるそうですよ! ぜひ鏡に唇を映しながら、実践してみてくださいね。
1.口角を引き上げるように描く
まずは普通にしていても口角が上がって見えるリップの輪郭を描いていきましょう。
1 先にファンデーションやベージュのリップライナーなどで、口角の下側部分を消しておきます。
2 リップカラーが少し上唇の外側に出るように輪郭を描きます。輪郭で重要なのは、上唇の口角から唇の山にかけてのライン。ここがぼやけていたり、ふくらみが足りなかったりすると口角が下がった印象に。
「リップカラーのほかに、自分の唇の色に近いベージュピンクなどのリップライナーを1本持っていると便利です。リップライナーを使うことで唇のエッジをくっきりと描くことができ、唇に立体感が生まれます」(荻野さん)
2.リップカラーで輪郭を整える
さっそくリップカラーを塗ってみましょう! ブラシを寝かせるようにして唇に密着させると、塗りやすくなります。
1 リップカラーをブラシにとり、中央から全体に広げます。
2 口角から中央に向かって輪郭を描きます。
「下唇を大きく描きすぎると、顔が縦に間延びしてしまうので注意しましょう。唇の縦ジワが気になるときはにっこりと微笑むような表情を作ると、シワが伸びてリップカラーが密着しやすくなりますよ」(荻野さん)
3.グロスでツヤをプラスする
仕上げに唇の中央にリップグロスをのせましょう。ふっくらとした立体感とみずみずしいツヤのある唇に見せてくれます。全体的にぬるのではなく、中央部分にのせることで、大人らしい上品なツヤ感に仕上がります。
口もとは顔全体の表情を左右する重要なパーツでもあります。輪郭を意識して、口角の上がった魅力的な唇を描いてみてくださいね!
カメラ/布川航太 モデル/霜越万理子(株式会社ポーラ)取材・文/牧内夕子