うるおいのある健康的な肌は、若々しく見えます。それに対して、カサついた乾燥肌は不健康に見られてしまいがち。乾燥肌に限らず、肌は年齢を重ねていくとうるおう力がパワーダウンしていきます。若い頃はもっちりすべすべだった肌も、40代、50代と年齢を重ねていくとしなびて見えてくるのはそのため。いくつになっても健康的な美肌をキープしたいオトナ女子は、日ごろのケアが欠かせません。そこで、乾燥肌に悩むFYTTEおためし部員たちが、今注目のこんにゃくセラミドを1か月間お試し! セラミドの効果とその驚きの結果は、要チェックです。
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■肌のうるおい力を高めるのは「こんにゃくセラミド」
肌の乾燥が気になるのは主に冬場、そう答える人が大半ではないでしょうか。とくに汗をかく初夏~中秋頃までは、乾燥とは無関係だと思い、保湿ケアもついつい手を抜きがちに。でもじつは、肌が乾燥するのは冬場の寒いときだけではありません!
そして、夏から秋へと季節が変わる時期になると、何かしらの肌の不調を感じるという人も多いのではないでしょうか。
お肌の保湿ケアを習慣にしているのに、カサつきやかゆみがあったり、吹き出物が出るなど、肌の調子がなんとなくおかしい…。このような状態の肌は「ゆらぎ肌」とも呼ばれます。この不調肌の原因と、乾燥ケアのために注目の成分を、銀座ケイスキンクリニック院長で医学博士の慶田朋子先生に教えていただきました。
◇肌を乾燥させないためにはどんなケアをしたらいい?
「肌には、外的な刺激をブロックする『バリア機能』という大切な役割があります。バリア機能を担うのが、表皮の最も外側にある角層。
いちばん外側に皮脂膜があり、角層を作る角質細胞の中には、天然保湿因子が水分を蓄えています。この角質細胞と角質細胞の間は、水をはさみ込みながらつなぎ合わせた強固な層構造をしているため、肌のうるおいを保つだけでなく、花粉やホコリなどさまざまな外敵物質が、皮膚の内側に入っていかないようにしているのです。
水分保持機能によりうるおっていてバリア力の高い肌は、透明感があってしなやか。見た目にも美しいという特徴があります。一方でバリア力が低下していると、刺激物から肌を守ることができずに異物が肌の奥に入り込んで、炎症やかゆみなどの症状が表れやすくなります。それだけでなく、肌老化の原因にも。
夏場は湿度が高いため乾燥を感じにくいですが、湿度が下がる(湿度50%程度)と一気に水分が奪われてお肌が突っ張ったり、しわしわしたりという、乾燥症状が表れてきます。また、乾燥肌はバリア機能が弱く、化粧品の刺激を受けやすく、肌荒れしやすいなど「ゆらぎ肌」の症状が表れやすくなります」(慶田朋子先生)
乾燥しやすい敏感肌の原因、それは表皮のターンオーバーにも関係しています。部位によっても異なりますが、健康な肌のターンオーバーは28~45日ほどで起こりますが、それよりも早すぎても遅すぎても、バリア機能の最前線で働く角層の機能が不十分になり、乾燥肌になりやすいのです。
「皮脂膜」「天然保湿因子」「細胞間脂質」の3つが“バリアの3要素”ですが、このなかで細胞間脂質が水分保持の8割を担っています。そして、さらにその細胞間脂質の半分を担うのが「セラミド」です。つまり、セラミドを十分に保つことが、うるおいのある肌への最短距離なのです。
◇変化するオトナ女子の肌におすすめの成分が「セラミド」
もともと私たちの角層の中にあるセラミドは、表皮が生まれ変わるときに自ら作り出している成分。
セラミドの材料は油なので、極端に油の摂取を制限したダイエットをすると、体内のセラミドの量が少なくなります。セラミドは体内のさまざまな機能に必要な成分のため、脳などの臓器に優先的に利用され、皮膚はあと回しになることで肌が乾燥しやすくなります。
「洗顔などでうるおい成分が失われてしまったとき、それを補うために保湿クリームを塗りますよね。お肌にいくら保湿クリームを塗っても乾燥してしまうという人は、セラミドを合成する力が弱まっているのかもしれません。とくに40代、50代になって乾燥を感じやすくなるのは、加齢により再生の力が落ち、角層のセラミド量が減ってくるからです」(慶田朋子先生)
セラミドを補うには、「塗る」「食べる」という2つの方法があります。
セラミドは保湿剤として肌に塗るスキンケアが基本ですが、とはいえ、全身の皮膚にセラミドを塗るとなれば時間もかかり、忙しいときはついついおざなりになりがち。そこで注目してほしいのが、「食べる」という方法。
「乾燥が強い人は、セラミドを塗っても追いつかない場合が多いです。そのような人は、栄養を意識した食事や、食事でとりきれない分はサプリメントなどでセラミドを補う方法がおすすめです。最近では研究が進み、こんにゃく由来のセラミドを経口摂取すると全身の「バリア機能」を強化するだけでなく、体内のセラミドを増やしてくれる効果があると報告されています」(慶田朋子先生)
セラミドは動物由来と植物由来のものがあり、種類が豊富です。さまざまな食品にセラミドが含まれていますが、なかでも含有量が圧倒的に多いのが、こんにゃくの原料となる『こんにゃく芋』。セラミドは、こんにゃく芋から一般的なこんにゃくを作る過程で取り除かれてしまう『飛び粉(とびこ)』に多く含まれています。
その飛び粉から、肌のうるおいやバリア機能の強化が期待できるセラミドを抽出したものがこんにゃくセラミドです。
食事にとり入れるのなら生芋をそのまますりつぶして作る『生芋こんにゃく』がおすすめですが、飛び粉からセラミド成分を抽出したサプリメントや機能性食品を試してみるのもいいかもしれません。
■「肌の調子がどんどん上がった」FYTTEおためし部員が1か月で肌の変化を実感!
今回、乾燥肌を悩みに持つ40~50代のFYTTEおためし部員6名(平均年齢49.9歳)が、こんにゃくセラミドを配合したサプリメントを1か月間お試しすることに!
おためし部員のみなさんの、こんにゃくセラミドの摂取開始前と、体験1か月のタイミングでそれぞれ全身の肌の水分蒸散量を測定。その変化を比べると、なんと慶田先生も驚きの変化が! さっそく検査結果を見ていきましょう。
(※記事下部にて検査内容の詳細を記載)
<検査の測定結果>
・ 右頬 Before 5.79(g/㎡h)→After 4.18(g/㎡h)
・ うなじ Before 2.18(g/㎡h)→After 0.92(g/㎡h)
・ 左二の腕 Before 3.45(g/㎡h)→After 2.09(g/㎡h)
・ 左足の脛 Before 3.17(g/㎡h)→After 1.70(g/㎡h)
こんにゃくセラミドを1か月摂取したことで、頬やうなじ、足の脛など体全体のパーツにおいて、皮膚の表面の水分蒸散量を表すTEWLが低くなり、改善が見られました。とくに、右頬、左足の脛は、有意差を持ってバリア機能がアップするという結果に。
TEWL(経表皮水分蒸散量)は角層から蒸発する水分量であり、この数値が少ない方が水分をキープできる、うるおいのある肌状態を示します。
こんにゃくセラミド摂取前、摂取後の写真を比較してみてもその差は一目瞭然。乾燥が気になるパーツも、内側からうるおいやハリのある肌へと変化しています。では、こんにゃくセラミドを飲んでいる期間、肌の変化を実感していたのかお試し部員のみなさんに聞いてみました。
「目の周りや口もとのカサつき、かかとのひび割れが気になっていました。こんにゃくセラミドを摂り始めて1週目には、朝の洗顔後に少しハリが生まれてきて、メイクオフ後のカサつきも軽減。2週目になると、手の甲や指先にもうるおいが出て、唇の荒れもなくなってきました。また、カサつきがひどかったかかとの状態も良好で、サンダルがはけるようになったのはうれしかったです!
お試し期間中は肌の調子がどんどん上がってきて、洗顔後の突っ張り肌がしっとりへと変わり、化粧崩れもなくなって、肌のくすみが目立たなくなりました。今では、洗顔後のお肌はもっちりです」(S・Sさん/45歳)
「夏なのに顔全体につっぱる感じがあり、脚や腕もカサついていました。保湿ケアをしていても、内側からうるおっている感じがしなかったのですが、摂り始めて2週間経った頃にはお肌の突っ張りが緩和してきて、メイクの崩れも感じにくくなってきました。3週目以降は朝の洗顔後の化粧水をつけるときにしっとり感があり、夜メイクオフしたときの突っ張り感が少なく、化粧水をつけるときにはお肌にうるおいを実感できました。
ふだんは生理前の吹き出物や肌荒れが気になりますが、こんにゃくセラミドを摂っていたからか、顔の肌トラブルはなかったです」(T・Hさん/45歳)
「頬の毛穴の開き、ひじやひざ、かかとのカサつきが気になっていました。
こんにゃくセラミドのサプリメントを飲み始めて1週目は生理前ということもあって吹き出物が出ましたが、2週目にはなくなっていました。3週目には朝の洗顔をしたときにお肌の突っ張り感が減り、顔全体につるすべ感が! サプリメントを1か月間続けたおかげで、顔全体にうるおいが出てきましたよ。オイルクレンジングでメイクオフしなくても、メイク拭きシートでオフできるくらいになり、ずっと気になっていたメイクの毛穴づまりが気にならなくなりました」(M・Kさん/50歳)
◇肌のバリア機能が回復!
今回の結果を慶田先生に考察いただいたところ、肌のバリア機能の変化の大きさが判明しました。
「今回は1か月という短い期間での実験でしたが、体全体のパーツでTEWL(角層から蒸発する水分量:少ないほどうるおう力が高いことを示す)が回復している結果がでました。
乾燥肌が続くことは、軽微な炎症のきっかけをいつも作っている状態です。“お肌の炎症=老化”なので、老けが進行していくことになります。だからこそ、乾燥肌は軽視せずケアしていただきたいのです。こんにゃくセラミドを通年で摂り入れていれば、お肌のバリア力をキープして美しい素肌作りに役立ちますし、長期的にはアンチエイジング効果も期待できると思います」(慶田朋子先生)
<こんにゃくセラミド入りの商品>
・「ピュアセラミド」
90粒入り ¥3,100(税込)/ダイセル
・「飲むこんにゃくセラミドアップルゼリー」
140g ¥120(税抜)/ヨコオデイリーフーズ
・「セラミド補給タブレットピーチ」
40g(個包装込み)標準20粒 ¥380(税抜)/ヨコオデイリーフーズ
・「こんにゃく芋セラミド」
40粒 ¥1,058(税込)/マルマンH&B
・「うるおい宣言セラミドプラス マンゴー味」
30本 ¥3,553(税込)/愛しとーと
スキンケアは保湿に始まり、保湿に終わります。肌に備わる成分としてよく知られるヒアルロン酸やコラーゲンだけでなく、これからはセラミドの摂取にも、注目してみてくださいね。
※効果には個人差があります。
※検査内容の詳細
メイクオフ・洗顔後に顔に何もつけず、両頬、うなじ、左二の腕、左足の脛、左足の甲を露出して60分放置したのち、デヴァメーターでTEWLを測定。
<測定日・場所>
事前検査:2019年8月2日
事後検査:2019年9月3日
ビューティアンドヘルスリサーチ
高温高湿室(温度20±2℃、湿度50±5%)
いずれの日も晴天
<検査期間中の条件(検査日の2週間前~当日)>
・外出時は顔、首、手脚に日焼け止めを塗り、日傘をさす。
・海やプール、屋外での運動など極度に日焼けをする行為を避ける。
・屋内プールも行かない、もしくは利用頻度を上げない。検査日2日前からは行かないこと。
・生芋こんにゃくを食べない。
・セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸などの美容サプリメント、美容ドリンク、美容ゼリーを飲まない。
・顔、体ともに、ケミカルピーリング、スクラブ、垢すり、剃毛など肌を傷める行為や、エステサロン、美容クリニックでの施術を中止する。
・測定前夜は、浴槽に入浴剤を入れない、体と顔は手の泡でなでるように洗うこと。入浴後にボディクリームなどを塗らない。
・顔には化粧水やクリームなど使い慣れたものだけ使用可能。パックなど特別なことはしない。
・測定当日は体には何も塗らない、パックなど特別なことをしない。
撮影/我妻慶一 イラスト/香川尚子 取材・文/マルヤマミエコ
(提供/ダイセル)