世の中に美しい人、キレイな人、かわいい人はたくさんいるけれど、なんとなくそういう人たちの世界は自分とは関係ないように思えます。情報としてはあふれている美容の記事だって、本当に自分個人のため、と思えるものと出会うのは難しいな、と思うことがよくあります。じゃあ、美容の専門家はどんな風に女性を見ているのかな、と考えながら本屋さんをぶらぶらしていたら1冊の本に出会いました。そこに書かれていることを私なりに実践してみたら、久しぶりに会った友だちに「どうしたの? 化粧水変えた? すごく肌の調子がいいよね」と言われることに…。
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私が出会った1冊は内田裕士さんの『メイクが喜びに変わる答え』(大和書房)という本です。個人的には「シミが気になる人はヒマな人」というワンフレーズに笑ってしまい、買いました。別に日焼け止めやお肌の手入れを否定しているわけではなく、「シミができない人生を目指すと、できなかったら幸せ、できたら不幸せという人生が始まる」、という気持ちの部分にフォーカスした発言です。もちろん哲学書ではないのでノウハウにも言及しています。
著者は「美塾」という一般女性向けのメイク教室を運営しています。そこで塾生さんにいちばん初めに伝えていることが「顔を愛するように触る」ことなのだそうです。これは「『これを使ったら全員お肌がキレイになる』という化粧品は存在しない」という項目に書かれています。
「これを使ったら全員お肌がキレイになる」というブランドはないけれど、「すべての人によい結果が出ている法則」ならある。それが「顔を愛するように触る」こと。つまりメイクをするときの心構えでその人のお肌が変わるというのです。
なるほど、たしかに「愛するように触る」ことを意識すると、顔の皮膚を強い力で引き伸ばしたりこねくり回したり、そんな乱暴はできません。自然と動作がゆっくりになることがわかります。でも、急いでいるときもあれば、自分に腹を立てていることもある、子どもにメイクをジャマされて「ちょっと! どいてよ!」とバトルになっていることだってあります。そのようなときに「愛するように触る」を実践できるのでしょうか。
そこで私は心の中で「いつもありがとう。愛してるよ」と言うことにしました。心がこもってないこともあれば早口のときもありますが、とにかく言う。すると不思議なもので指のほうも、「ありがとう。愛してるよ」と言われたものに対しては、無下にはできないようなのでした。
じつは1週間くらいで「あれ、なんだか皮膚がやわらかくなってきたんじゃない?」と思い始めました。いやいやそんな、気のせいかも…。そんなことをくり返して5か月たったある夏の日、久しぶりに会った友だちに言われたのです。「あれ? 化粧水変えた? お肌の調子がいいよね。こないだ会ったときよりずっといいよね」
恥ずかしくてこの魔法の声かけについては打ち明けられませんでしたが…(笑)
『メイクが喜びに変わる答え』は質問に答える形式で、ほかにもいろいろと目からウロコが落ちるようなことがたくさん書かれています。読んだあと、なんだか自分が好きになれる1冊です。(編集まりりん)
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FYTTE 編集部員が、みなさんの朝のお目覚ましになるようなダイエット・美容・健康小ネタをお届けするコラムです。