夏と冬の半期に1度行われるセールは、まだまだ目新しい新作がプライスダウンすることもあり、チェックせずにはいられないのが女心。
“お得に買った”という経験を好む人は、割引率が高ければ高いほどほしくなくても買ってしまう性ですから、買った瞬間がまさに物欲のピーク! あとはひたすら買った後悔への下り坂です。家に帰って我に返り、新たな“たんすのこやし”にうんざり…。そんなお決まりの状況をなしにしたいなら、レール攻略法を遂行してみてはいかがでしょう。
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目的なしではセールに行かない、見ない
コーディネートを、料理作りに置き換えて考えてみてください。
作るもの、食べるものをとくに決めずにふらっと買いものに出ると、割引品や在庫わずかのお買い得品という誘惑にかられて、結局不要なものばかりを買ってしまう…。このようなできごとは、服においても同じようなことがいえます。
ですから、セールに行くとき、見るときには、買う必要があるアイテムはなにかを明確にすることを大前提にしましょう。そして、その目的に“ぴったりとはまるものしか買わない“と決めることです。
さらに「半額になっているなら買う」「現品ではなく、店頭出ししていないものがあれば買う」といったように、できるだけ細かく、ターゲットの商品について条件をしぼり込んでおくことも大事です。
こう決めることで、いざセールで色違いしかない、サイズ違いしかないといった事態が起きても「まあ、これでもいいか」とならず、自分で購入するブレーキをかけることができます。
「買い足し」ではなく「買い替え」
原則として、新たにものを家に迎え入れるときには『買い替え』に徹しましょう。
買い替えるということは、手持ちの何かを手放すわけですから、現状からものが増えることを防げます。
ついでに、安さからくる「冒険心」に火をつけることもありません。「なんでこれを買ってしまったんだろう?」と後悔をするような、ふだんのテイストとまったく違うものを買うことも防げます。
さらには「なにかを買うなら、なにかを手放さなければならない」というルールがあることで、手持ちのものと比較して「本当にこれを手放していいのか」と考えるきっかけに。そこで購入ブレーキがかかることで、安さに翻弄されにくくなります。
+αとして、ひとつ買い替えるなら2つ、3つ手持ちのアイテムを手放すことにすると、より安さに振り回されることなく、冷静な目でセール品を買うかどうか見極められますよ。
合わせるものを着ていく、持っていく
人は頭のなかで、なんでも自分の都合にいいように変換しがちです。
セールのときだってそう。頭のなかで「あれに合う」「これに合う」とイメージして購入し、帰宅後に「想像していたのと全然違う」と落胆した経験がある人も多いことでしょう。
このくり返しが、たんすのこやしを生み出すもとになりますから、セールに行くなら合わせたいボトムなり、コートなりを全部着て行きましょう。買い替えたいものも同様です。バッグなら持っていき、靴ならはいていきましょう。
決して、今身につけていないものに合わないものは買わないことです。
簡単なようでなかなかできないこの3つのルールが、手堅いセールの攻略法になります。ぜひとり入れてみてくださいね。
文/高田空人衣