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元バレーボール女子日本代表、栗原恵さんに訊く! 美ボディをつくる“5つの秘訣” 【連載インタビュー】 <生活習慣編>
体を極限まで駆使し、超人的なパフォーマンスでつねに私たちに感動を与えてくれるアスリートやダンサーたち。日々のたゆまぬ努力に裏打ちされた、美ボディをつくる秘訣とは?
バレーボール女子日本代表のエースとして、2004年アテネ五輪、2008年北京五輪と2大会連続出場し、絶対的なエースとして活躍する傍ら、その愛くるしいルックスで「プリンセス・メグ」の愛称で親しまれた栗原恵さん。現役生活中、ケガに悩まされることも多かったと言います。最終回の<生活習慣編>では、それらの経験から得た、体や心のケアのしかたやリラックス法、ふだんの生活で心がけていることなどについて伺いました!
Contents 目次
合間をぬってリンパを流したり、足裏をほぐしたりして
こまめにケアしています
――アスリートはケガをしないよう、体のメンテナンスには人一倍気を使われてきたと思います。現在、日々心がけたり、習慣にしたりしていることはありますか?
私は、疲れや筋肉の腫れを感じると、片頭痛を起こしがちなので、できるだけ疲れをため込まないように気をつけています。そのため、リンパマッサージをほぼ毎日やっています。
脚や腕など、他の部位もマッサージをしますが、私の場合、特に首から肩にかけてこりやすいので、できるだけこりやすい部位のリンパを滞らせないように、自宅だけでなく、仕事場への移動中もローラーなどを使い、ほぐすようにしています。
――こまめにケアをされているんですね!
できるだけ、可能な限りやっておきたいな、と思いまして。
それから、すごくむくみやすいんですよ。お酒をちょっと飲みすぎたな、と思うと、翌朝は顔がパンパンに!(笑)
そんな日は、朝も入浴して、鎖骨まわりや顔を入念にマッサージします。ほかにも、ゴルフボールの上に足を乗せて、足裏もマッサージもしますね。単に足の裏に当てて転がすだけなので、とてもカンタンにできて、スキンケアをしたり、テレビを見たりしながら、“ながら”でできるのでオススメです。それだけでもかなり体がほぐれます。
健康やパフォーマンス発揮のためにも
朝のお水と朝食は欠かしません
――朝からいろいろとケアをされているんですね! 私は朝結構バタバタしてしまうのですが、これだけのことをするのに、一体何時ごろに起きられるんですか?
いえ、私もかなりバタバタしてますよ(笑)。じつは、起きる時間がちゃんと決まっているわけではないんです。外出するときは、出発予定の1時間半前には起きますが、何も予定がないと、目覚ましをかけずに寝たいだけ寝ています。睡眠時間は、平均すると6時間くらいですね。
――意外です(笑)。ちなみに、どのような段取りを?
朝起きると、まずはお水をとります。お水は大好きですし、代謝をよくするためにもたくさん飲んだほうがいいので、家にウォーターサーバーを置いているんです。常温で飲むのが好きなのですが、寒くなってくると白湯にして飲むようにしています。
意識してそうしているわけではなく、体が自然に温かいものを求めている感じがします。ウォーターサーバーがあると、すぐに水分がとれてとても便利ですね。時短にもつながるので一石二鳥。
現役のときは欠食にならないように気をつけていたので、余程のことがない限りは、今でも3食きちんと食べます。もちろん、朝食もちゃんととりますね。
すぐ食べられるように、前の日につくり置きしておいたおかずやおみそ汁に、ご飯などが中心です。たとえ早朝からお仕事が入っていたとしても、さらに早く起きて朝ごはんはしっかり食べたいですね(笑)。
やはり朝食を抜いてしまうと、スポーツに限らずパフォーマンスが下がるので、たとえ家でとり損ねたとしても、コンビニで買ってでも朝食をとるよう心がけています。
気持ちよい目覚めのためにアプリを活用。
眠りの質を上げ、効率よく睡眠をとる
――睡眠時間は6時間くらいとのことですが、睡眠において気をつけていることはありますか?
現役時代は、昼寝を大事にしていました。たとえ5分でも10分でも休むようにすると、体と脳がリセットされて、午後もアクティブに動ける気がして。
私は考え込むと寝られなくなってしまうタイプなので、特に試合中は苦労しました。ミスをすると悔しくて眠れないし、いいプレーができてもアドレナリンが出て眠れないので、結局どちらも眠れない(笑)。
だから、遠征先には眠りに入りやすいように、ラベンダーのアロマオイルなどを持って行きましたし、枕やマットレスにもこだわっていました。
それと、睡眠アプリも活用していますよ。寝るときに、スマートフォンをベッドサイドに置いておくだけで睡眠を記録してくれて便利なのですが、とくに目覚まし機能がすごいんです! 起きたい時間をセットしておくと、浅い眠りの状態の「レム睡眠」のタイミングを見計らって起こしてくれるんです。セットした時間よりも、30分くらい早くアラームが鳴ることもあるのですが、びっくりするくらいスッと起きられるので、朝起きるのが苦手な人はぜひ使ってみてほしいです。
どんなときも、凛とした人でありたい。
ポジティブな姿勢がキレイをつくる
――あらゆる面においてきちんとされていて、まさに美と健康のお手本のような生活。最後に、これからも美しさを保っていくために気をつけたいと思っていることはありますか?
常にポジティブな姿勢でいられるようにしたいですね。
というのも、現役を退いて、キャスターなど他のお仕事をさせていただくようになった今、改めて言葉の大切さと難しさを感じています。仕事を通じて、「キレイだな」「ステキだな」と思う女性は、明るいオーラをまとっている人。そういう方と一緒にいたい、と思うので、私もそういう人になりたいです。そうなるために、自分自身も発する言葉や表情には気をつけたいですね。
また、現役中はケガに悩まされることが多かったのですが、そんなとき、いつも母に「凛とした人でいてほしい」と言われてきました。生きていると、楽しいことばかりではなく、ツラいことやイヤなこともある。それでも、腐らずに一本筋の通った人間でいたい。
コートを離れても、これまでずっと心がけてきた、「軸はブラさずに、前向きに、明るく過ごす」ことは徹底していきたいですね。
美ボディの秘訣<生活習慣編>
- “ながら”でこまめにケアする
- 朝は水をたっぷりとり、朝食は欠かさない
- 睡眠アプリで眠りの質をチェック
- 言葉や表情を意識する
- 軸はブラさずに、前向きに、明るく!
Profile
栗原 恵(くりはら・めぐみ)
1984年、広島県出身。小学4年からバレーボールを始め、中学2年で強豪・兵庫県姫路市立大津中学校に単身バレー留学。中学3年で出場したアクエリアス杯ではオリンピック有望選手賞受賞。三田尻女子高校(現・誠英高校)に進学し、1年時からインターハイ・国体・春高バレーに出場。2001年、全日本女子に初選出、02年日米対抗で代表デビュー。「プリンセス・メグ」の愛称で親しまれ、大山加奈とともに「メグカナ」ブームを巻き起こす。2004年、アテネオリンピックに出場し5位入賞。08年のワールドグランプリでは、決勝ラウンドでベストスコアラー賞とベストサーバー賞をW受賞、同年開催の北京オリンピックにも出場。11年9月、ロシアのスーパーリーグ「ディナモ・カザン」に入団し、海外でプレー。その後、国内に拠点を移し、岡山シーガルズ、日立リヴァーレに所属。16年1月23日のデンソー戦に出場し、通算出場試合数が230試合となり、Vリーグ栄誉賞を受賞。18年5月、JTマーヴェラスに入部。19年5月末、JTマーヴェラスを退部、同年6月、現役引退を発表。現在は、バレーボール女子日本代表の試合や春高バレーなどで解説者・リポーターとして活躍するほか、後進の育成などにも力を入れている。趣味は音楽鑑賞とドライブ。
撮影/松橋晶子 取材・文/福田 彩