骨周りにつく瘢痕(はんこん)を取り去ることで、体の巡りをよくし代謝を高める「骨磨き」。お腹周りや背中など気になる上半身の骨磨きの要は「ろっ骨」です。「多くの筋肉がろっ骨のどこか一部とつながっているため、ろっ骨に老廃物がたまると、筋肉の動きが悪くなり、脂肪がつきやすくなります」とパーフェクトボディライフ代表の田所新一郎さん。田所さんの著書『骨磨きで自分史上最高 美脚 くびれ 小顔』(学研プラス)からご紹介していきます。
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骨磨きで筋肉も活性化
ウエストのくびれやすらっとした背中。上半身のスッキリ感はろっ骨まわりの「骨磨き」がポイントです。
「上半身の多くの筋肉は、肺や呼吸器など大事な臓器を守るろっ骨とつながっています。猫背が日常化していたり、呼吸が浅くなっていたりすると、長い時間をかけてこのろっ骨に老廃物 (瘢痕) が蓄積。ろっ骨の老廃物が上半身の筋肉の動きを妨げ、脂肪がつきやすくなる原因をつくります」と田所さん。
ろっ骨の老廃物を磨き取ることで、くびれをつくるお腹の筋肉、二の腕を引き締める腕の筋肉、バストラインを整える胸の筋肉、バックラインを美しく見せる背中の筋肉の動きが活性化。脂肪が落ちやすくなり、気になる部位が引き締まります。
【ろっ骨の骨磨き】カーヴィなくびれづくり
ろっ骨と、そこにつながるくびれをつくる筋肉を磨いて、ずんどうウエストを削り出す!
くびれをつくるのは、ろっ骨まわりに始点があるお腹を斜めに走る腹斜筋やわきの下にある前鋸筋(ぜんきょきん)。ろっ骨とそれらの筋肉を磨いて、くびれをつくります。
1【関節をゆるめる】
イスに座りみぞおちに指先をあてる
イスに座り、みぞおちに指先をあてる。ろっ骨まわりの筋肉がやわらかくなるように、軽く前かがみの姿勢をとりましょう。
2【ろっ骨下部を磨く】
ろっ骨の下に指先を押し込み1cmずつ指をずらしていく
みぞおちからろっ骨の下に指先を押し込んだまま1cmずつ細かく2~3回指を動かします。指を移動させて、ろっ骨のカーブに沿って、バストトップの真下まで3か所磨きます。反対側も同様に。左右3か所 各2~3回
3【ろっ骨上部を磨く】
ろっ骨上部に指先を押し込み 指をゆっくりと動かす
左腕を上げ、右手の指先を左のバストの横、わきの下のへこんだ部分にあてます。指先を押し込み、そこで指を1~2cm動かしてろっ骨の上部を磨きます。反対側も同様に。左右各10回
4【お腹の肉をもみ出す】
両手でしっかりろっ骨の上の脂肪をつまむ
少し前かがみになり、両手の指の腹で、ろっ骨の上の脂肪をギュッとつまみます。
つまんだ脂肪をひねってほぐしてやわらかくする
手首を前へと返しながら、つまんだ脂肪をひねってほぐします。手の位置をずらしながら、ろっ骨に沿ってまんべんなく、脂肪がやわらかくなるまでほぐしましょう。
5【わき腹をもみ出す】
わき腹の脂肪をつまんでひねってほぐす
わき腹の脂肪を両手でしっかりつまんだら、手首を返しながら脂肪をひねり、手の位置をずらしながらわき腹全体を、やわらかくなるまでほぐします。反対側も同様に。
【仕上げのストレッチ】
足を肩幅より少し広めに開いて立ちます。左足に重心をのせ、左手と左足で左わきを引っ張り合うように、体側を伸ばしましょう。右足は自然に浮くままにまかせます。20秒キープ×2セット行ったら、反対側も同様に。
気になるお腹周りのお肉が取れる「ろっ骨磨き」。ろっ骨を磨くと老廃物が流れ、筋肉が活性化。脂肪が落ちやすくなります。骨磨きは服の上からでもでき、いつでもこまめにできるのがいいですね。自宅でする場合は、入浴後にクリームやオイルをつけて行うと効果がアップします。
文/庄司真紀
参考書籍
田所 新一郎 (著)『骨磨きで自分史上最高 美脚 くびれ 小顔』(学研プラス)