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上野水香さん、浅田真央さん、栗原恵さんに教わる 美ボディづくりの秘訣~食生活編~

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Contents 目次

 

栗原 恵さん(元バレーボール女子日本代表、解説者)

最初にスープ類で胃を温め、最後はヨーグルト。
体にいいものを効率よくとりたい

――長年、トップのバレーボール選手として活躍されてきたので、これまで食生活にも気を配られてきたと思いますが、食事をするうえで特に気をつけていることはありますか?

食べる順番に気をつけています。
最初に、おみそ汁やスープなどで胃を温めてから、サラダなどの野菜をとるようにしています。いきなり生野菜をとると、体を冷やしてしまうので、必ず内臓を温めます。
それから、メインのおかず、炭水化物をとり、最後はヨーグルトで食事を終えるんです。

――最後にヨーグルトを?

はい。ヨーグルトは腸内環境を整えてくれるので、食べられるときは毎食とるようにしています。
仕事をしていると、お昼はどうしても外食になってしまうことが多いので、難しいときもあるのですが、家で食事をするときは、基本的に朝・昼・晩と食べていますね。食べないと落ち着かないくらいです(笑)。

――かなり徹底されているんですね。ちなみにヨーグルトのお気に入りの食べ方はありますか?

無糖のヨーグルトに、くるみとはちみつを加えるのがお気に入りです。くるみをとると頭の回転がよくなると聞いたことがあり、大事な試合のときや練習前には積極的にくるみを食べるようにしてきました。食感もよくて、飽きずに食べられるんです。毎食のように食べていられるのも、これが理由のひとつかもしれません。

何でもバランスよく食べたいから
食材の数や盛りつけ、見た目にこだわる

――わりと何でも積極的に食べていらっしゃるご様子(笑)。食べることは昔から好きだったんですか?

食べることは大好きです! でも、好きになったのはプロになってからなんです。
じつは、幼いころは食が細くてあまり興味がなかったうえに、高校で寮に入ってからは、バレーボールで結果を出すために強制的に食べさせられていたので、食事をすること自体がなかなかツラくて…。どんぶりサイズのごはんを3杯食べなければならなかったりして、ハードでした(笑)。
高校を卒業して実業団に入って、ようやく食事内容を自分で自由に決められるようになり、「食べることってなんて楽しいんだろう!」と思えるようになったんです。

今からは想像できませんが、そんな食の細い子どもだったので、母は食べさせるのに苦労したようです。少しでも私が食べるようにと、見た目や調理法などいろいろと工夫をしてくれていたので、食卓にはいつもバラエティ豊かで、バランスのとれた食事がたくさん並んでいました。
そういった環境で育ったので、私も料理をするときは、盛りつけや見た目、食材のバランスにはこだわります。また、自分が作るときだけでなく、例えばビュッフェに行っても、「ちゃんといろいろな食材をまんべんなくとらなくちゃ!」と思ってしまうので、お皿が山盛りになってしまうのですが(笑)。後輩たちからは、「メグさんって、じつは大食いなんですね」ってよく言われます。

食べすぎた次の日はゆるーくリセット
グルテンフリーで体の調子を整える

――後輩の方々から「大食い」と言われるほど、よく食べられるとは意外でした(笑)。とはいえ、どうやってそのスタイルをキープされているんですか?

ふだんはしっかり食べますが、例えば女子会などでピザやパスタを食べすぎたり、たまに仕事の会食などで重めのものを食べたりしたときは、次の日の朝はスロージュースだけにしたり、グルテンを避けたりしています。
30代になったばかりのころ、知り合いのすすめで少しだけグルテンフリーに挑戦したことがあったんです。小麦をカットしたら、驚くほど朝スッと起きられたり、体が軽く感じたりして、とても体調がよくなって。それ以来、「ちょっと(体を)ゆるめすぎたなぁ」と思ったら、少しだけグルテンを控えるようにもしています。

お米が大好き!
和食中心で適度に炭水化物もとります

――グルテンフリーは、プロテニスプレイヤーのジョコビッチ選手もとり入れられていますし、よさそうですよね。現役のときは、食事制限などはされていたんですか?

20代前半は、体脂肪を落とすために炭水化物をとらないようにしたこともありました。でも途中で、極端に炭水化物を減らすと集中力が無くなってしまうことに気づいて。また、お肉などの上質なたんぱく質は、筋肉量を維持するためにも、スポーツ選手には欠かせないことは知っていたのですが、炭水化物も適度にとらないと筋肉がつかないということも知ってからは、積極的に炭水化物もとるようにしました。むしろ、炭水化物を控えることをやめてからのほうが、体脂肪は落ちていきましたね。
栄養素には、それぞれきちんと役割があるので、どれもまんべんなく、バランスよくとることが大事なんだと、そのとき痛感しました。

――そのような経験をされたからこそ、今のような食事のスタイルになったのですね。

そうですね。とにかく和食が好きなので、自炊するときはだいたいおみそ汁にサラダ、お魚、ごはんという献立です。ごはんはシメのような感覚。汁物と野菜である程度お腹が満たされるため、食べすぎてしまうということはありません。
私はめんどうくさがり屋な性格なので、料理はカンタンなものしか作らないのですが、ごはんにはちょっとしたこだわりがあって…じつは、土鍋で炊いています!
本当は玄米のほうが体にいいということはわかっているんですけど、炊き立てのごはんのモチモチ感が大好きなので、白米はやめられない(笑)。
ストイックになりすぎずに、何でもバランスよく食べることがいちばん、と自分に言い聞かせています。

今は、アスリートのパフォーマンスを最大限引き出すための食事を考える「アスリートフードマイスター」の勉強をしています。私自身の経験も活かしつつ、食の面からもスポーツ界を応援していけたらいいなと思っています。

栗原恵さんの美ボディの秘訣<食生活編>

  1. 最初にスープなどで胃を温めて、体を冷やさないようにする
  2. 腸内環境アップのために毎食ヨーグルトをとる
  3. 栄養バランスを考えて食材を選ぶ
  4. 食べすぎたときはスロージュースやグルテンフリーで帳尻を合わせる
  5. 炭水化物は適度にとる

Profile
栗原 恵(くりはら・めぐみ)
1984年、広島県出身。小学4年からバレーボールを始め、中学2年で強豪・兵庫県姫路市立大津中学校に単身バレー留学。中学3年で出場したアクエリアス杯ではオリンピック有望選手賞受賞。三田尻女子高校(現・誠英高校)に進学し、1年時からインターハイ・国体・春高バレーに出場。2001年、全日本女子に初選出、02年日米対抗で代表デビュー。「プリンセス・メグ」の愛称で親しまれ、大山加奈とともに「メグカナ」ブームを巻き起こす。2004年、アテネオリンピックに出場し5位入賞。08年のワールドグランプリでは、決勝ラウンドでベストスコアラー賞とベストサーバー賞をW受賞、同年開催の北京オリンピックにも出場。11年9月、ロシアのスーパーリーグ「ディナモ・カザン」に入団し、海外でプレー。その後、国内に拠点を移し、岡山シーガルズ、日立リヴァーレに所属。16年1月23日のデンソー戦に出場し、通算出場試合数が230試合となり、Vリーグ栄誉賞を受賞。18年5月、JTマーヴェラスに入部。19年5月末、JTマーヴェラスを退部、同年6月、現役引退を発表。現在は、バレーボール女子日本代表の試合や春高バレーなどで解説者・リポーターとして活躍するほか、後進の育成などにも力を入れている。趣味は音楽鑑賞とドライブ。

撮影/松橋晶子 取材・文/福田 彩

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