日本でも少しずつ広がってきていると感じる「グルテンフリー」。小麦粉のものをなんとなく避けるように、というのはわかるけれど、困ってしまうのが、おやつやデザート。いったい何を食べるのが正解? グルテンフリーライフ協会のフォーブス弥生さんに教えていただきます。
Contents 目次
グルテンフリーかつ低糖質なおやつがおすすめ!
皆さん、疲れたときには甘いものが欲しくなりますよね。これは、いわば脳の錯覚です。
「疲れたな」と感じるときは、脳がブドウ糖を欲しているからです。脳は疲労やストレスを感じると、ブドウ糖を欲します。なぜかというと、エネルギーはブドウ糖からつくられているからです。
このようなときには、ほんの少し、何かを口に入れることで、脳は満足するのです。
それでは、グルテンフリーを実践しているときは、スイーツは何を食べれば良いのでしょうか? まずは「グルテンフリー」「低糖質」が揃った健康的なものを選ぶとよいでしょう。
ケーキには、小麦を使用したものが多くあります。そこで、低糖質なプリンやゼリーであれば、グルテンを心配する必要はありません。最近では、多くの低糖質スイーツ商品もあり、大手スーパーやコンビニエンスストアでも手軽に買えます。
ヨーグルトであれば、乳酸菌やカルシウムも含まれ、美しく健康的な体づくりに欠かせない成分も入っています。ヨーグルトは多くの種類があり、使われている乳酸菌が異なります。
乳酸菌はわかっているだけでも、約400種類もあるそうです。健康への効果や効果の表れ方も人それぞれです。最近では、LG21、カゼリ菌やクレモリス菌など、さまざまな機能性を謳った商品もあります。善玉菌を増やして、腸内環境を整えるためにも、自分にあったヨーグルトを選ぶとよいでしょう。
ただし、多くの加糖ヨーグルトは、食べやすく甘味料が使われています。甘味料のスラクトースは、有機塩素化合物の一種です。スラクトースは、胃や腸では分解・代謝されないために、カロリーゼロになります。
それであれば、合成甘味料を使っていない「生乳100%の無糖ヨーグルト」をおすすめします。原料は「生乳」だけです。甘さが欲しいときは、果物やドライフルーツ、はちみつやメイプルシロップなどを少し加えるとよいでしょう。
もっとも選びやすいのは「高カカオチョコレート」
私は小腹が空いたときには、カカオ70%以上のチョコレートを食べます。
健康志向がより高まりつつあるなか、チョコレートのカカオに注目が集まっています。
最近では、NHKのTV番組「あさイチ」でも紹介された「高カカオチョコレート」ですが、一般的にカカオ分が70%以上のチョコレートのことをいいます。
チョコレート主原料のカカオに含まれるポリフェノールは100gあたり、赤ワイン(180mg)やコーヒー(89.5mg)など身近な飲食物にも含まれていますが、とりわけ豊富に含まれるのは、チョコレートの原材料である「カカオ豆」です。とくに「高カカオチョコレート」では、100gあたり840mgも含まれています。
このカカオに含まれるポリフェノールとは、植物が自身を活性酸素から守るためにつくり出す物質となり、抗酸化物質の代表です。ポリフェノールは、8,000種類以上もあり、
美容効果や便秘改善、アレルギーの軽減をはじめ血圧低下、動脈硬化予防、脳の活性化、などにも効果が期待できると言われています。
食品は加工度が高くなると、どうしても食品添加物が多くなってしまい、グルテンが入っているかわからなくなります。食品を買うときは、なるべく「加工度」の低いものを選ぶことも大切です。