おうち時間に世界を旅した気分で世界各国の料理を作ってみませんか。“旅するシェフ”こと本山尚義さんの著書『全196ヵ国おうちで作れる世界のレシピ』から、今回はオセアニアとアフリカの各国自慢の味をご紹介します。アフリカのなかでも最も日本人の舌に合うといわれているガンビアの炊き込みご飯や、お酢でさっぱりいただくミクロネシアのチキンアドボなど、スーパーにある材料だけでできて、手軽でおいしいレシピです!
Contents 目次
オセアニア編 2レシピ
太平洋一帯の国をさすオセアニア。オセアニアからはニュージーランドの国民食である「白身魚とポテトのフライ」と、暑い国ならではのさっぱりいただけるミクロネシアの「チキンアドボ」をご紹介します。
ニュージーランドの「白身魚とポテトのフライ」
「イギリス移民が多いため、 ニュージーランドでもポピュラーな料理です。外食文化が盛んで、これが国民食です」(本山さん)
【材料】(2人分)
じゃがいも 2個(拍子木切り※拍子木のように四角柱に)
たら 100g
塩・こしょう 各少々
小麦粉 50g
片栗粉 50g
ビール 1/2カップ
【作り方】
(1)じゃがいもを180℃の油で3分揚げる。
(2) たらに塩・こしょうをふる。
(3)小麦粉と片栗粉をビールで溶いて、たねを作る。(2)にたねをつけて、180℃の油で5分揚げる。
ミクロネシアの「チキンアドボ」
「ひと晩たれに漬け込んで、あとは煮るだけ。 酢とこしょうを効かせた味が口いっぱいに広がり、白いご飯が進みます」
【材料】(2人分)
鶏もも肉 1枚(ひと口大)
おろしにんにく 1かけ(小さじ1)
酒 40ml
しょうゆ 50ml
酢 50ml
黒こしょう(ホール) 6粒
【作り方】
(1)ボウルに材料をすべて入れて、冷蔵庫でひと晩漬ける。
(2) 鍋に(1)を入れて、ひと煮立ちさせ、弱火で30分煮込む。
アフリカ編 2レシピ
続いても暑い地域の料理です。アフリカの海岸線に面した西アフリカのガンビアと、日本でもおなじみのモロッコから。
「アフリカは砂漠や高原、ジャングル、地中海沿岸などさまざまな環境があり、民族や文化は100以上もあるといわれていたり、植民地化の影響を受けていたり。それぞれの国で食文化は異なります」と本山さん。
ガンビアの「魚の炊き込みご飯」
「広大なガンビア川で獲れた魚を使って作る炊き込み飯。魚を焼いてから入れるのは日本と同じ。おかずがいらないぐらいのごちそうです」
【材料】(2人分)
魚(さわらorたい) 4切れ
サラダ油 50ml
〈A〉
キャベツ 1/8個
にんじん 1/2本(短冊切り)
〈B〉
玉ねぎ 1/2個(みじん切り)
トマト 1/2個(サイコロ大)
トマトピューレ 大さじ2
米 1合(洗っておく)
〈C〉
水 200ml
塩 小さじ1/2
こしょう 少々
【作り方】
(1)鍋に油を熱し、魚を180℃でカリッとなるまで揚げ焼きにして、一度とり出す。〈A〉の材料を入れ、しんなりするまで炒め、一度取り出す。
(2)同じ鍋に〈B〉の材料を入れて、中火で5分炒める。さらに米を加え3分炒める。〈C〉の材料を加え混ぜながら弱火で5分煮込む。
(3)そのまま(1)をのせ、ふたをして弱火で15分炊く。
モロッコの「チキン・タジン」
「とんがり帽子のようなタジン鍋でつくる煮込み料理。 ほとんど食材の水分で蒸し焼きにするので、ふっくらやわらかく仕上がります」(本山さん)
【材料】(2人分)
鶏もも肉 300g (ひと口大)
オリーブオイル 大さじ3
〈A〉
にんにく 1かけ(みじん切り)
玉ねぎ 1/2個(粗みじん切り)
ターメリック 小さじ1
〈B〉
ひよこ豆 (水煮缶) 50ml
水 50ml
塩 小さじ3/4
スライスアーモンド 20g
【作り方】
(1)タジン鍋に油を熱し、中火で〈A〉の材料をしんなりするまで炒める。鶏肉を加え、表面が白っぽくなるまで炒める。
(2)〈B〉の材料を加え、ふたをして弱火で30分煮込む。
(3)フライパンを熱し、アーモンドを入れ、弱火で焼き色がつくまで炒める。(2)の上に散らす。
※タジン鍋がない場合は、土鍋やふつうの鍋でもOK。
ガンビアの魚の炊き込みご飯は、日本の鯛飯と同じように魚を先に調理し、うま味を凝縮させる手法をとっているのだとか。未知の国の料理でもきっとあなたの好みの味わいが見つかるはず!
文/庄司真紀
参考書籍
『全196ヵ国おうちで作れる世界のレシピ』(ライツ社)