これまで日本でも大人気だったハワイ。いったい次はいつ行けるのだろう?と心配になります。そのようななか、現地ライターより、コロナ禍で行われているハワイでの取り組みについてご紹介していきます。今回はハワイの有名シェフ・チャイ氏が考案したお弁当のお話しです。そのお弁当のレシピを一部ご紹介しますので、おうちでマネしてハワイ気分を味わってみるのもいいかも。
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シェフ・チャイ氏が考案したディナーボックス
3月下旬に「自宅待機令」が出され、4月からハワイへの直行便も全部休止。国からの失業保険が出されていたもののそれも7月末に終止。次なる失業保険を国からもらうにつけ、州からも支援をしなくてはならず、まだ議会での決定が出ていない中、ハワイに住む人たちはなんとかこの未曾有の事態から早く抜け出せないかと日々耐えている状況が続いています。ワイキキにあった「ワイキキ横丁」、「トップオブワイキキ」、そしてカカアコにある「ノブ」など次々に閉店を決定するニュースを聞きながら、観光客の受け入れの日程の目処が立っていません。
そんな中、ハワイアン航空の機内食を提供することでも知られているシェフ・チャイ氏が、住民に向けて、ウィキウィキディナーボックス(Wiki Wiki Dinner BOX)を販売することにしました。シェフ曰く、「パンデミックの期間中、自分の友人やゲストの多くが、外食することへの抵抗があったり、快適に外食することが難しくなってきていると感じていました。 さらに、給与カットなどが続く中、スタッフが仕事を続けて行けたら」とこの販売を始めた理由について話してくれました。
続けて「今は多くの人々が、かつてないほど家計が逼迫していることも理解しています。 だから私たちは手頃な価格に設定しました」。このウィキウィキディナーボックスには、シェフチャイ氏が考えた4食のお弁当が入っています。例えば8月25日のものであれば、チリジンジャーソースがけの白味魚、ポテト、カリフラワーとチキンのイエローカレー、シェフのお父さんのレシピで作ったビーフ、ココナッツミルクジンジャーブラウンライスと一緒に、最後はピーマン、グリーンピース、トマトと一緒に料理した豚料理がそれぞれ2食ずつ入っています。2食入りのお弁当で120ドル、4食入りなら220ドル。オンラインまたは電話で注文し、毎週決められた曜日に、カカアコのシェフチャイのレストランにピックアップに行くか、ホノルル地区なら12ドルで宅配をしてくれます。
またシェフチャイ氏は、家庭でも簡単に作れるレシピを紹介。その2つが、「アヒかつ」と「マンゴートマトサルサ」です。ぜひご紹介したいと思います。
まず「アヒかつ」。アヒとはカツオのことで、ハワイではマグロと同じくらい人気の魚です。
<アヒかつ>
●材料
新鮮なアヒ(2ポンド、約900g)を2ブロック、長さ約6〜8インチ(約15~20㎝)のチューブに切ります。
のり 4枚
天ぷらバター 1カップ
パンコブ 1カップ
●作り方
①フライパンを満たすように十分な植物油を少なくとも1インチ(約2.5㎝)の深さまで入れます。
②アヒ(カツオ)をのり2枚で包み、天ぷら生地につけてパン粉をまぶします。
③中華鍋または天ぷら鍋で、油を350°F(約180度)に予熱します。 魚を黄金色に炒め(約30〜45秒)、1/4インチ(約6~7㎜)の厚さに切ります。
つづいてマンゴーサルサです。甘みと酸味にピリッと感もプラスされたトロピカルな味わいです。
<マンゴートマトサルサ>
●材料
完熟マンゴー(さいの目切り) 大さじ2
トマト(さいの目切り) 大さじ2
パセリ(みじん切り) 大さじ1/2
玉ねぎ(みじん切り) 大さじ1/2
ピーマン(みじん切り)大さじ1/2
レモン汁 大さじ1/4
バルサミコ酢 大さじ1/4
砂糖 大さじ1/2
塩 ひとつまみ
タバスコ 少々
●作り方
小さなボウルに、すべての材料を混ぜ合わせます。
コロナ感染者数がなかなか減らないホノルル。8月27日から2週間、3月に行ったようなロックダウンの2回目を行いました。また2週間経済がほとんど停滞することに各業界ショックは大きいのですが、この期間とにかくなるべく家にいてもらい数を減らしたいと考えています。その後チェイサー(調査隊)が、その感染者との濃厚接触者を追い続け、さらなる感染者数減少になるよう、ホノルル知事、市長とも望んでいます。ハワイは、この2週間が大きな鍵となります。
写真・文/堀内章子