畑の肉といわれるほど高たんぱく食材でもある大豆。その大豆の栄養価がもっとも高まるのが発芽するときです。発芽大豆は、一般的な大豆よりも多くのアミノ酸を含んでパワーアップした食材。女性にうれしいイソフラボンやGABAなどの栄養素も増えます。今回は、カルディで見つけた北海道産大豆使用の『発芽大豆きな粉』を試してみました。
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大豆は高たんぱくなヘルシー食材
大豆が発芽した発芽大豆。植物のエネルギーがもっとも高まるという“発芽”に伴い栄養価もぐんとアップします。
大豆の栄養素といえば、良質なたんぱく質はもちろん、女性特有の症状を和らげるというイソフラボン、リラックスを促しストレスを軽減するGABAなどがあります。
さらに近年はイソフラボンとともに大豆サポニンという抗酸化物質も注目されています。大豆サポニンは肥満を抑制したり、LDL(悪玉)コレステロールの蓄積を抑える働きがあるそうです。それ以外にも必須脂肪酸のレシチンや腸内で善玉菌のエサとなるオリゴ糖も含んでいます。
栄養価が高い発芽大豆
大豆を煎って粉砕して作られるのがきな粉です。青みのきな粉もありますが、このきな粉は発芽大豆から作られているからなのか黄色の色合いが強いです。少し茶色っぽい色味をしています。
サラサラとした食感はふつうのきな粉と一緒ですが、味もなんとなく濃い! 栄養がぎゅっと詰まっているというか、パンでいうと全粒粉のような素朴な強さが感じられます。味が強いので、そのままでもアクセントになります。
牛乳や豆乳など飲みものに入れたり、ヨーグルトにかけたりするのは砂糖なしでもいけそう。
今回は少し砂糖を入れて、はちみつをかけたフランスパンにきな粉をのせて、きな粉ブレッドを作ってみました。きな粉は少量だったわりに存在感が大きく、香りとうま味がパンのおいしさとマッチ。ほんのりとした甘さでどこか懐かしい味わいです。
牛乳とはちみつときな粉を混ぜて“きな粉クリーム”もオススメだそう。トーストに塗ったらおいしそうですね。餅やおはぎできな粉は定番ですが、パンやトーストなど洋食にも合い、意外と使い勝手がよいです。
大豆からは作られるおからパウダーや大豆粉は良質なたんぱく質が摂取できるとして昨今人気がありますが、きな粉はそのまま食べられる手軽さがメリット。賞味期限も半年以上あり、常備食品としてもいいですね。
中村食品産業 感動の北海道 発芽大豆きな粉 100g 税込398円
文・写真/庄司真紀