豊富な栄養が含まれ、ダイエットから生活習慣病の予防、美肌、免疫力アップとさまざまなメリットがある“米ぬか”。医師の石原新菜先生は、ふだんの食事に米ぬかパウダーを取り入れる食生活を提案しています。「米ぬかは乾煎りすると、きな粉のようにおいしく、栄養満点で優秀なダイエット食材です」と石原先生。著書の『腸スッキリ! 米ぬか毒だしダイエット』からご紹介していきます。
Contents 目次
1日1さじ、かけるだけ
「米ぬか毒だしダイエット」は、米ぬかを煎った米ぬかパウダーをふだんの食事にパラパラとかけるだけでOK。いつもの白飯にかけたり、ざっくり混ぜたりするだけで、玄米ご飯2杯分の栄養を摂取できます。ご飯茶碗1杯に米ぬかパウダー大さじ1杯が目安です。(1日スプーン1〜3杯目安)
またみそ汁やスープドリンクなどに混ぜると満腹効果もアップします。栄養も摂取できて、手軽に実践できるダイエット法です。
米ぬかパウダーはそのまま食べられるものがインターネットなどでも売っていますが、米ぬかを買って、煎ってパウダーにする方法もあります。
米ぬかパウダーの作り方
フライパンで米ぬかを煎ると、本来の香ばしさが倍増。少し多めに作って保存しておくといつでも食べられ、ダイエットや健康のバックアップ食材になります。
(1)フライパンに米ぬか(100g程度)を入れ、弱火で4〜5分くらい混ぜながら煎る。
(2)香ばしい香りがしてきて、全体がきつね色になってきたら火を止め、バットなどに移し、粗熱をとる。
(3)粗熱がとれたら、密閉できる保存容器に移し冷蔵庫へ。冷蔵で1週間、冷凍で1か月程度保存可能。
POINT
市販の食用の米ぬかは“煎りぬか”と“漬物用”がありますが、煎りぬかを選び、原材料名に「米ぬか」とだけ書かれたものを確認して買いましょう。またできるだけ無農薬・有機農法のものを選びましょう。
米ぬかは精米所や米穀店で入手でき、自宅で精米時にできた米ぬかを使ってもよいです。インターネットでもそのまま食べられる米ぬかパウダーが市販されています。
取扱店が不明な場合は「認定お米マイスターショップ」(日本米穀商連合会)にお問い合わせを。
米ぬかを用いたヘルシーレシピ
米ぬかパウダーは調味料とも相性抜群。料理にも使うことができます。うま味が増して、栄養も倍増しますよ。今回は、いろいろな料理に使える「ねぎだれ」と「きのこの炊き込みご飯」のレシピをご紹介します!
ねぎだれ
香味野菜などを混ぜ合わせるだけで、おいしくてヘルシーな万能調味料になります。刻んだねぎの香りと辛味を生かした、中華風たれ。ねぎは長ねぎや万能ねぎなどお好みで。
【材料】(作りやすい分量)
米ぬかパウダー 大さじ1
しょうが 1かけ
長ねぎ 1/4本
◎ごま油 大さじ3
◎塩 小さじ1/4
◎鶏がらスープの素 大さじ1
【作り方】
(1)しょうが、長ねぎはみじん切りにする。
(2)米ぬかパウダーと(1)、◎の調味料をよく混ぜ、10分くらい置いて味をなじませる。
サーモンのフリットや唐揚げになどにオススメ。揚げ物をさっぱり食べたいときに合わせるだけで、ねぎとごま油の風味で一気に中華風の味わいになります。
きのこのほっこり炊き込みごはん
【材料】(2人分)
米 2合
しいたけ 1枚
しめじ 1/2房
えのきたけ 1/2束
油揚げ 1/3枚
米ぬかパウダー 大さじ1
◎だし 280ml
◎しょうゆ 小さじ2
◎塩 少々
【作り方】
(1)米を洗っておく。
(2)しいたけは軸をとって薄切り、しめじは石づきを切ってほぐす。えのきたけは根元を落として、3cmの長さに切る。油揚げは横半分に切って、細切りにする。
(3)炊飯器に(1)を入れて(2)をのせ、米ぬかパウダーと◎の調味料を加えて、炊く。
(4)炊き上がったらふっくらと混ぜ、塩(分量外)で味を調える。
米ぬかパウダーときのこで、食物繊維がいっぱいの炊き込みご飯です。さらに米ぬかパウダーのGABAの働きがストレスを和らげてくれます。
「健康と理想の体型を維持するのは自分の心がけ。米ぬかはその入り口になってくれる食品です」と石原先生。米ぬかパウダーは、ちょい足し食材としても使え、料理にも使えるので、ふだんの食事はもちろん、ダイエット強化期間にもオススメです。
参考書籍
『腸スッキリ!米ぬか毒だしダイエット』(アスコム)
文/庄司真紀