チョコレートがおいしい季節になりました。ホットココアもいいですね…! ところでチョコやココアの原料になる「カカオ豆」ってどんなものか知っていますか? また、その栄養成分は…? 知っているようで知らない「ダイエットに役立つ栄養クイズ」、今回のテーマは「カカオ製品」。チョコをおいしくいただきながら、ちょっぴり栄養のことにもくわしくなっちゃいましょう!
Contents 目次
【問題1】
チョコレートの原料である「カカオ豆」。これは次のうち、どれのこと?
□大豆の仲間
□動物性の脂質
□植物性のたんぱく質
□植物性の種子
正解は…………?
「植物性の種子」です
答えは「植物性の種子」。チョコレートの原料である「カカオ」は「カカオ豆」のことです。「豆」といっても「豆」ではなく、カカオ樹木に実る、果実=カカオポッドの中にある、種子の部分のこと。カカオポッドを発酵させ、なかの種子を取り出してチョコレートの原料にするわけですが、カカオポッドは産地や品種によって大きさも色もさまざま。できたカカオ豆も同様に味や香りが異なり、これがチョコレートの苦味や酸味といった個性として現れます。
カカオ分70%のちょっとほろ苦の高カカオチョコレート、残りの30%に使われることがないものは?
□砂糖
□小麦粉
□乳脂肪分
□乳化剤
正解は「小麦粉」。
チョコレートの原料のカカオ豆は、苦味や渋みが中心の味わいをしていて、甘くはありません。製造工程の段階で、砂糖・乳脂肪分・乳化剤といった副材料を加えて、チョコレートはでき上がります。「カカオ分70%」といったときの「70%」は、カカオ本来の成分が占める割合のことで、残り30%が副材料の割合です。カカオ分が高いほどカカオ分が高く、苦味なども強くなりますから、カカオ分99%と記載されているものは、ほとんどがカカオ分で、かなり苦みが強いチョコレートということになります。
ココアパウダーもカカオ豆から作られています。作られ方として正しいのは、次のうち、どれ?
□カカオ豆をそのまま粉状にする
□カカオ豆から脂分をとりのぞいて粉状にする
□カカオ豆にバターを足して粉状にする
□カカオ豆にたんぱく質を足して粉状にする
答えは「カカオ豆から脂分をとりのぞいて粉状にする」。
ココアパウダーは、カカオ豆をすり潰してペースト状にしてから、カカオバターといわれる脂分をしぼり取り、その残りを粉砕して粉状にしたものです。脂分がすべてとりのぞかれているわけではないものの、チョコレートに比べれば低脂質。 お菓子に使用するタイプのココアは甘味が入っていませんが、お湯を注いで、そのまま飲めるドリンク用のものには、甘味や乳成分が入っています。
ココアに含まれていない成分は、次のうち、どれ?
□ビタミンC
□ポリフェノール
□たんぱく質
□炭水化物
答えは「ビタミンC」
ココアに「ビタミンC」は含まれていません。ただ、ココアの栄養価は非常に高く、たんぱく質・脂質・ビタミンB群やミネラル分を含んでいます。また、ポリフェノールの一種であるケルセチンという成分が多く含まれており、細胞や血管の老化を防ぎ、生活習慣病の予防にも効果があるといわれています。ココア特有の苦みは「テオブロミン」という成分で、自律神経の働きを調整してくれる効果もあるので、気分をリフレッシュしてくれます。忙しいときには、ココアを飲んで、気持ちを穏やかにするのもいいですね。
次のチョコレートのなかで、作り方がほかのものと少し違うのはどれ?
□ビターチョコレート
□スイートチョコレート
□ミルクチョコレート
□ホワイトチョコレート
答えは「ホワイトチョコレート」。
「ビターチョコレート」「スイートチョコレート」「ミルクチョコレート」は、「カカオマス」に甘みをつけたり、ミルクを加えたりして作ります。「カカオマス」とはカカオ豆をローストして、粗く砕いてから、ペースト状にしたもので、甘みのない、苦味の強い味です。ところが「ホワイトチョコレート」の場合は、この「カカオマス」の中から脂分(カカオバター)を取り出し、これに甘味や乳成分を加えて作ります。カカオバターには特有の苦み成分が入っていないので、濃厚な甘みやクリーミーな味わいなどが特徴になります。