そのままでも、溶かしてもおいしい。おかずに足してもご飯に乗せるだけでもおいしくて、お菓子作りにも大活躍。それは…「チーズ」! ところでパッケージの裏に書いてある「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」の違いって何? ナチュラルチーズの中にもいろいろな種類があるって本当? 知っているようで知らない、ダイエットに役立つ栄養クイズ、今回のテーマは「チーズ」です。
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【問題1】チーズは、大きく「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」に分類されます。ナチュラルチーズでないものは、次のうちどれ?
□クリームチーズ
□スライスチーズ
□カマンベールチーズ
□パルメザンチーズ
正解は…………?
「スライスチーズ」です。
チーズは基本的に、原料となる牛・羊・ヤギなどの乳を乳酸発酵させたり、固めるための酵素を加えて発酵・熟成させたりして作られます。これによってできたチーズが「ナチュラルチーズ」。細菌が生きている状態です。「クリームチーズ」「カマンベールチーズ」「パルメザンチーズ」はナチュラルチーズに分類されます。この「ナチュラルチーズ」を原料として加熱溶解して作ったものが「プロセスチーズ」です。熱を加えているため細菌が生きていません。選択肢の中では「スライスチーズ」がこれに当たります。
次の「ナチュラルチーズ」のうち、種類が違うのはどれ?
□モッツァレラチーズ
□カマンベールチーズ
□ブルーチーズ
□エメンタールチーズ
答えは「モッツァレラチーズ」です
「ナチュラルチーズ」には、たくさんの種類があり、原料や熟成度合いの違いで、いくつかのタイプに分けることができます。選択肢の中では、「モッツァレラチーズ」のみが熟成させていないチーズで、これは「フレッシュタイプ」と呼ばれます。クリームチーズやカッテージチーズなども「フレッシュタイプ」です。そのほかは、すべて熟成発酵をしているタイプで、組み合わせる材料や水分量などによって、全然違う味わいになります。熟成発酵しているタイプの中でも「カマンベールチーズ」は「白カビタイプ」、「ブルーチーズ」は「青カビタイプ」、「エメンタールチーズ」は「ハードタイプ」に分けられます。チーズ売り場などでは、このような種類分けで売っていることも多いので、いろいろなタイプを組み合わせて食べてみるのも、楽しみ方のひとつかと思います。
次のチーズ(50g)のうち、たんぱく質量がいちばん多いのはどれ?
□モッツァレラチーズ
□クリームチーズ
□パルメザンチーズ
□プロセスチーズ
答えは「パルメザンチーズ」です。
チーズは牛乳やヤギ乳といった、栄養価の高い原料を使用して作られますので、チーズ自体も栄養価が高くなります。たんぱく質量は「モッツァレラチーズ」が9.2g、「クリームチーズ」が4.1g、「パルメザンチーズ」が22.0g、「プロセスチーズ」が11.4g。「モッツァレラチーズ」と「クリームチーズ」は水分量も多いため、同じ分量を食べた場合、どうしても成分の数値は低くなってしまいます。また、水分量の少ないパルメザンチーズ50gを1回で食べることは少ないと思いますが、すりおろしてパスタやサラダなどに少量、使用するだけでも、香りが加わり、1品の栄養価もアップするのでおすすめです。
次のチーズ(50g)のうち、カルシウム量がいちばん多いのはどれ?
□モッツァレラチーズ
□クリームチーズ
□パルメザンチーズ
□プロセスチーズ
答えは「パルメザンチーズ」です
50g中に含まれるカルシウム量は、「モッツァレラチーズ」が165mg、「クリームチーズ」が35mg、「パルメザンチーズ」が650mg、「プロセスチーズ」が315mg。乳製品といえば全般的にカルシウムが豊富な食材といえますが、カルシウム量も先ほどのたんぱく質量と同じく、各種チーズを同じ分量、食べた場合は、水分が少なく栄養価がぎゅっとつまった「パルメザンチーズ」が断トツに多くなります。「パルメザンチーズ」はイタリアのチーズで、牛乳から作られています。最低でも2年は熟成させるため、水分量も少なく、中身はもろく砕けやすく、風味がよいのはもちろんですが、独特なコクをプラスする効果も高いです。カルシウム不足を感じている方は、じょうずにチーズを利用するとよいですよ。
プロセスチーズ1切れ(約20g)と同じぐらいのカルシウム量を含んでいるのは、次のうちどれ?
□牛乳200cc
□ヨーグルト100g
□納豆1パック(50g)
□切干し大根15g
答えは「ヨーグルト100g」です
プロセスチーズ1切れ(20g)のカルシウム量は126mg。1切れで1日の摂取基準の1/5量をとることができます。一方、選択肢の食材に含まれるカルシウム量は「牛乳200cc」が223 mg、「ヨーグルト100g」が120 mg、「納豆1パック(50g)」が45mg、「切干し大根15g」が75mg。優秀食材の牛乳は、コップ1杯飲むだけで豊富なカルシウム量をとれることがわかりますね。そして、プロセスチーズ1切れと同じくらいのカルシウムを含むのは「ヨーグルト100g」ということになります。1日に必要な栄養素を、ひとつの食材だけでまかなうのは難しいので、朝食に乳製品、昼食に野菜や豆製品、夕食に魚料理や乾物類……といった感じで、1日の中で組み合わせを考えながら献立作りをすると、さまざまな栄養素をバランスよくとることができます。
5問正解…チーズ愛が半端ない!
2~4問正解…あと一歩、惜しい!
0~1問正解…おいしいチーズでひと息ついたら再トライ☆