すっぱいものから甘いものまで、種類が豊富なかんきつ類は、人気のくだもののひとつですね。では、実の中でも甘い部分はどこ? すっぱさのもとになる成分は何? 知っているようで知らない「ダイエットに役立つ栄養クイズ」、今回のテーマは「かんきつ類」です!
Contents 目次
【問題1】ビタミンCの多いかんきつ類No.1といえばレモン。では、次に多いのは?(100g中)
□ライム
□ネーブルオレンジ
□グレープフルーツ
□いよかん
正解は…………?
「ネーブルオレンジ」です。
100g中に含まれるビタミンCの量は、「ライム」33mg、「ネーブルオレンジ」60mg、「グレープフルーツ」36mg、「いよかん」35mgです。上記の中では「ネーブルオレンジ」が答えになりますが、オレンジは品種によって含まれているビタミンCの量が異なり、「バレンシアオレンジ」だと40mgとなります。これに対してレモン100gのビタミンCは100mg。だからNo.1といわれるのですが、じつはこれは果肉込みの数値。レモンのビタミンCは果汁よりも果皮に多く含まれており、果汁のみだと50mgなので、ほかの柑橘類とあまり変わりません。そこで、ビタミンCを多くとりたい場合は、果汁だけでなく皮ごと使うのが、おすすめです。ビタミンCは熱に弱いので、加熱せずに調理するほうが多く摂取することができます。また鉄分の吸収率をアップさせますので、肉や魚と一緒にとると、さらに効果的です。
かんきつ類のいちばん甘い部分は、次のうちどこ?(枝についている軸側を上とします)
□上の部分
□真ん中
□下の部分
□全部がまんべんなく甘い
答えは「下の部分」です
かんきつ類の糖度が高いのは「下の部分」です。実の下側は、じっくりと時間をかけて糖度を増しており、濃厚な甘みがあります。皮をむいて房ごと食べる場合は問題ありませんが、オレンジを上下半分に切ってから、くし形に切るスマイルカット(くし切り)は、甘い部分と酸っぱい部分ができてしまう切り方となります。また、軸の太いものより、細いもののほうが、木でゆっくり熟したおいしい実となります。
かんきつ類に多く含まれる酸っぱさのもとになる成分は次のうちどれでしょう?
□アミノ酸
□クエン酸
□グルタミン酸
□酢酸
答えは「クエン酸」です
かんきつ類のさわやかな酸味の成分は、「クエン酸」といい、かんきつ類や梅干しなどに、多く含まれています。「クエン酸」は食欲増進や疲労回復効果などが期待できます。食品添加物としてドリンク類や菓子類、ジャムやドレッシングなどに広く使われることでも知られています。また、水に溶けやすく酸性であることから、雑菌の繁殖を防ぎ、アルカリ性の汚れを落とす効果があるため、水アカや電気ポットのカルシウム汚れを落とすためにも使われています。
おいしい温州(うんしゅう)みかんを見分ける方法として、間違っているのは次のうちどれ?
□ずっしりと重みがある
□皮が薄く、皮の斑(はん)点が小さい
□皮の色が濃い
□丸みがある
答えは「丸みがある」です
温州みかんは、丸い形よりも平たいほうがおいしいとされています。また、重量感があり、皮が薄く、皮についている斑点が小さくて、ハッキリしているものは甘みがあります。反対に、皮がフカフカした状態のものは味が落ちていることがありますので注意が必要です。出回り時期は9月~3月頃です。 9月あたりに出回る緑色の極早生みかんは酸味が強めで、10月頃に見かける早生みかんは甘みが適度にあり、11月下旬頃からは酸味が少なく、甘いみかんが出回ります。そして、6月頃からよく見られるのはハウス栽培された温州みかん。時期に応じて味の変化を楽しんでみるのもよいですね
温州(うんしゅう)みかんとオレンジを交配して作られた、日本で最初に育成された品種は次のうちどれ?
□きよみ
□はるか
□ぽんかん
□ぶんたん
答えは「きよみ」です
「きよみ」は、国内初のみかんとオレンジを交配したかんきつ類。みかんの甘さと、オレンジの芳醇な香りをもち、種が少なく、甘さと酸味の調和のとれたジューシーな品種です。旬は2月~5月初旬で、3~4月が最もおいしい食べ頃になります。「きよみ」は、安定した品質から、現在出回っている多くの品種の親になっていて、「はるみ」「不知火(しらぬい)」「せとか」など多くの新種が作られています。
5問正解…お見事! これからもかんきつ類をおいしくいただいていきましょう。
2~4問正解…あと一歩、惜しい!
0~1問正解…ひとまず今日の料理にレモンを使ってビタミン補給