健康にも美容にもたんぱく質は欠かせない! というのは、健康を気づかう意識をもつ人たちにとっては、もはや常識なのではないでしょうか。では、たんぱく質は何からできているの? たんぱく質が豊富に含まれているのは、どんな肉のどんな部位? そんなことも頭に入れて、効率的にたんぱく質をとり入れたいですよね。「ダイエットに役立つ栄養クイズ」、今回のテーマは“たんぱく質”です!
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【問題1】 たんぱく質は、アミノ酸が多数結合して構成されたものです。ではアミノ酸の種類は、約何種類?
□約10種類
□約20種類
□約50種類
□約100種類
正解は…………?
「約20種類」です
たんぱく質とは、アミノ酸が多数結合した化合物で、炭素、水素、酸素のほか、窒素や硫黄を含むのが特徴です。 アミノ酸は約20種類あり、そのうちの9種類は人間の体内で合成できないか、十分に合成されないため、食品から摂取しなくてはなりません。これら9種類のアミノ酸を「必須アミノ酸」といいます。
たんぱく質の働きで間違っているものは、次のうちどれ?
□筋肉の構成成分になる
□免疫機能を高める
□脳のエネルギー源となる
□精神を安定させる
答えは「脳のエネルギー源となる」です
たんぱく質は、筋肉や臓器など体を構成する重要な成分です。酵素やホルモン、免疫抗体などの原料にもなります。不足すると、人体を構成するたんぱく質が分解されて不足分を補うために、体力や免疫力が低下してしまいますから、たんぱく質を毎食しっかりとるようにしましょう。ちなみに、脳のエネルギー源となるのは、主に糖質。1日のスタートとなる朝食では特に、糖質は欠かすことのできない栄養素となります。
アミノ酸の仲間でないものは、次のうちどれ?
□タウリン
□コラーゲン
□カゼイン
□リコピン
答えは「リコピン」です
「リコピン」はカロテノイドの1種でトマトやスイカなどに含まれている赤色成分。アミノ酸ではありません。「タウリン」は、主に魚や貝類に多く含まれており、血圧を正常に保ったり、肝臓の解毒作用を高めたりする効果があります。「コラーゲン」は動物性食品の骨や皮に多く含まれ、ビタミンCと一緒にとることで、体内での生成がよりいっそう、促進されます。「カゼイン」は、牛乳の主なたんぱく質で、免疫力の強化などに役立ちます。
肉類は、たんぱく質が豊富なものが多いです。なかでもいちばんたんぱく質量が多いのは、次のうちどれ?(100g中)
□鶏もも肉
□豚ヒレ肉
□牛もも赤身肉
□ラムロース肉
答えは「豚ヒレ肉」です
たんぱく質は、主に肉類、魚類、豆製品、卵、乳製品などに含まれています。ふだんの食事では、メインおかずに多く含まれていると思ってよいでしょう。さて、上記の食材100g中に含まれているたんぱく質の量は、「鶏もも肉」16.6g、「豚ヒレ肉」22.2g、「牛もも赤身肉」21.9g、「ラムロース肉」15.6g。肉類の中では、脂身の多い部分よりも赤身肉などに多く含まれていますので、ロースやサーロインに比べて、ヒレ肉やもも肉などは、良質なたんぱく質源となります。たんぱく質を含む食材は、カロリーもついてきますので、料理を作る際には、いろいろな部位を使い分けたり、組み合わせたりするのがおすすめです。
良質なたんぱく質かどうかを見分ける方法として、「アミノ酸スコア」というものがあります。 100に近い数値ほど良質です。ではアミノ酸スコアがいちばん低いのは、次のうちどれ?
□米
□牛乳
□鶏レバー
□サケ
答えは「米」です
「アミノ酸スコア」とは、体内で合成できない、あるいは十分合成することができない9種類の「必須アミノ酸」のバランスと量から算出した点数(スコア)です。一般に、主なたんぱく質源となる肉、魚、卵や乳製品、豆類のアミノ酸スコアはよいです。一方、米や小麦粉などの穀類は、「リジン」というアミノ酸が不足しており、アミノ酸スコアの数値は少し低めになります。ただし、「リジン」が豊富な動物性食品などと一緒に食べることで、アミノ酸バランスがよくなり、栄養価が高まります。食卓に主食・主菜・副菜などをそろえることで、栄養のバランスが自然に整っていくというのが、このことからもわかるのではないでしょうか。