ひと言で「甘み」と言っても、いろいろな甘みがありますね。野菜の甘み、果物の甘み、そして砂糖の甘み。さて、砂糖の原料は何だっけ…? ダイエットのために、砂糖を控えるのもいいけれど、まずは砂糖について、知識を蓄えるのもいいかも♪ “ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「砂糖」です。
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【問題1】 砂糖の原料の約6~7割は「さとうきび」。では残りの3~4割は、何を原料としている?
□さとうかぶ
□さとういも
□さとう大根
□さとうデンプン
正解は…………?
「さとう大根」です。
「さとうきび」は「甘ショ」ともいわれ、「さとうきび」から作られた糖は、「甘ショ糖」とも呼ばれています。ふだん使用する砂糖の多くは「甘ショ糖」です。一方、生産量は「甘ショ糖」に及ばないものの、「さとう大根」から作られる糖もあります。これは「てんさい糖」「ビート糖」と呼ばれています。「さとう大根」は、大根やかぶのような形をしており、根の部分に甘味を含んでいます。「さとうきび」から作るものに比べて、少し甘みにクセがあります。
原料が「さとうきび」でない糖は、次のうちどれ?
□黒砂糖
□メープルシロップ
□グラニュー糖
□三温糖
答えは「メープルシロップ」です
「メープルシロップ」は「楓(かえで)糖」ともいわれます。「砂糖楓」の樹液を煮詰めて作った、香りのよい、茶褐色の糖です。シロップは水分を30%前後含んでおり、このシロップを結晶化した顆粒状のものが「メープルシュガー」。「メープルシュガー」は、水分9%前後のものが多いです。「黒砂糖」「グラニュー糖」「三温糖」は、色や形状がまったく違いますが、原料は、すべて「さとうきび」です。
次の中に、ひとつだけ種類の違う砂糖があります。それはどれだと思う?
□上白糖
□三温糖
□粉砂糖
□中白糖
答えは「粉砂糖」です
砂糖の種類は、原料から砂糖になるまでの工程によって分けられています。「粉砂糖」以外の上記3つは、「ソフトシュガー」という仲間。結晶が細かく、「転化糖」という糖分を加えて作っています。「転化糖」には、糖が固まるのを防ぎ、また、糖をしっとりさせる働きがあります。そのため、転化糖を加えないで作る「ザラメ糖」に比べて、少しやわらかく、しっとりとしています。「粉粉糖」は「ザラメ糖」を微粉末状に仕上げたものです。「グラニュー糖」も「ザラメ糖」の仲間です。
独特な粘りと甘味のある「水あめ」。原料は、次のうちどれ?
□さとうきび
□花の蜜
□果物
□いも類
答えは「いも類」です
「水あめ」は、「デンプン糖」と言われ、穀類やいも類に含まれている「デンプン」を原料にして作られている糖分です。ネットリとしており、甘味が強いイメージかと思いますが、甘味自体は、砂糖の半分以下のものが多く、粘りの強いものほど甘味が弱いのが特徴です。「水あめ」を使用するのは、甘味をつけるというより、粘性をつける、ツヤを出す、乾燥防止などが目的である場合が多いです。
「砂糖」の甘味成分は「ショ糖」という二糖類というもので、単体の糖が2つ結合しています。この2つの糖の組み合わせとして正しいのは、次のうちどれ?
□ブドウ糖-果糖
□果糖-麦芽糖
□オリゴ糖-乳糖
□ブドウ糖-麦芽糖
答えは「ブドウ糖-果糖」です
砂糖の甘味成分は「ショ糖」という名の二糖類で、最小単位の単糖類、「ブドウ糖」と「果糖」が1個ずつ結合した構造をしています。「ブドウ糖」の甘味は、砂糖に比べると70%ほどしかありません。さわやかな甘みで、ガムやアメなどに使用されています。「果糖」は、砂糖に比べて1.4倍以上の甘味があります。熱に弱い性質で、冷たいアイスや清涼飲料水に使われていることが多い糖です。「砂糖」は、この2つの糖が結合していることで、甘さや特徴が偏ることなく安定するため、さまざまなお菓子や料理の材料として幅広く使われています。