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ビール、赤ワイン、焼酎、日本酒、同じ量を飲んでいちばんカロリーが低いのは?~ダイエットに役立つ栄養クイズ~
蒸留酒に醸造酒と、大きく二分されるお酒には、いろいろな種類がありますよね。毎晩のビールが楽しみという人もいれば、梅酒を漬ける人、お菓子作りに使う人もいるのでは? では、基本的なことですが、ビール、赤ワイン、焼酎、日本酒を同じ量で比べた場合、いちばんカロリーが低いのは? “ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「お酒」です。
Contents 目次
【問題1】酒類は、大きく「醸造酒」と「蒸留酒」に分けられます。「醸造酒」でないものは、次のうちどれ?
□ビール
□ワイン
□焼酎
□日本酒
答えは………?
「焼酎」です。
「醸造酒」とは、果実や穀類をアルコール発酵させて作ったもので、比較的アルコール度数が、低めのお酒の仲間。「ビール」「ワイン」「日本酒」「紹興酒」などが、この分類に入ります。一方、「焼酎」は「蒸留酒」の仲間です。「蒸留酒」は、果実や穀類を一度アルコール発酵させたものを、「蒸留」によってアルコール度数を高めて作るため、アルコール度数が強めのお酒になります。
以下のお酒を同じ量を飲んだ場合、いちばんカロリーが低いのは、どれだと思う?
□ビール
□赤ワイン
□焼酎
□日本酒(純米酒)
「ビール」です
上記のお酒を100g(コップ約1/2杯)飲んだときのカロリーは、ビールが40kcal、赤ワインが73kcal、焼酎が146kcal日本酒(純米酒)が103kcal。同じ量を飲んだ場合は、ビールがいちばん低カロリーになります。意外だと思う人もいるかと思いますが、ビールは、一度に350ml缶(約350g強)や500ml缶(約500g強)を1本くらい空けることも多いので、実際に摂取するカロリーは上記の3~5倍となります。一方、「焼酎」や「日本酒」は、カロリーこそ少し高めですが、グビグビっと「ビール」のような喉ごしで飲むようなお酒ではないため、一度に飲む量は少なめです。100g程度飲んだ場合は、ビール1缶と大差がありません。お酒は種類によって、飲み方を注意しながら楽しみたいものです。
最近は、ハイボールなどで飲むことも多い「ウイスキー」。ウイスキーの原料にならないものは、次のうちどれ?
□大麦
□小麦
□とうもろこし
□いも類
「いも類」です
「ウイスキー」は、基本として大麦・ライ麦などの麦やとうもろこしから作られていることが多いです。それぞれの穀類の特徴が、「ウイスキー」の味わいや香りを生み出します。「スコッチウイスキー」と言われるものは、「大麦」が原料、「バーボンウイスキー」と言われるものは、「とうもろこし」が原料というように、原料によって種類分けされています。ウイスキーの世界は奥が深く、香りや味を楽しめるお酒のひとつといえます。
お菓子作りなどにも使われる甘い香りのする「ラム酒」。原料は次のうちどれ?
□りんご
□さとうきび
□はちみつ
□さつまいも
「さとうきび」です
「ラム酒」は甘い香りが特徴で、琥珀色をした蒸留酒の仲間です。原料は砂糖などと同じ「さとうきび」。細かく言うと、砂糖を精製したあとにできる「廃糖蜜」という糖蜜が原料となります。蒸留酒のためアルコール度数が高く、40~50度ほどのものが多いかと思います。お菓子作りでは、さつま芋や栗などとの相性がよいので、スイートポテトやモンブランなどに使用されることが多いです。
これからの時期、自宅で「梅酒」を漬ける人もいると思います。漬けるときの砂糖の種類で適しているものは、次のうちどれ?
□上白糖
□三温糖
□氷砂糖
□グラニュー糖
「氷砂糖」です
いちばん溶けにくい「氷砂糖」が適しています。梅酒は、梅にアルコールと砂糖を一緒に入れて漬けるものですが、漬けたてのときは、梅の実と外の液体では、梅の実のエキスのほうが濃いため、アルコールと水分が梅の実のほうに移動します。やがて少しずつ砂糖が溶けると、まわりの液体の糖度が梅の実のエキスの糖度よりも濃くなるので、今度は梅の実のほうから水分やうま味が外に出ていきます。氷砂糖はゆっくり溶けるため、梅の実のエキスがじわじわと十分に外の液体に移り、おいしい梅酒ができ上がります。溶けやすい上白糖やグラニュー糖などで梅酒を作ると、氷砂糖ほどうまく梅のうま味が出ないのです。