ズッキーニやタマネギ、パプリカなどの夏野菜をトマトソースで煮込んだラタトゥイユ。野菜を切って煮込むだけなので簡単そうですが、煮込み具合や味付けがうまくいかないことも。そこで今回は、料理研究家の高城順子先生に、基本のラタトゥイユの作り方と、初めてでも失敗しないコツや、さらにおいしく仕上げるためのポイントを教えていただきました。
Contents 目次
コツをつかめば簡単!基本のラタトゥイユの作り方
材料(4人分)
・タマネギ:1個
・黄パプリカ:1個
・ズッキーニ:1と1/2本
・なす:2本
・塩:2.5g
・オリーブオイル:大さじ2
・調理済みトマトソース※:1缶(約300g)
・こしょう:少々
※調理済みトマトソースは、ニンニクや炒めタマネギなどを加えてじっくり煮込んだものです。
作り方
1.タマネギは1㎝角、パプリカ、ズッキーニ、なすは1.5㎝角に切る。
2.鍋にオリーブオイルを熱し、タマネギを透き通るまで炒めたら蓋をし、中火~強火にして約1分間蒸し焼きにする。
3.2にパプリカ、ズッキーニ、塩を加えて炒め、再び中火~強火にし、蓋をして約1分間蒸し焼きにする。
おいしく作るコツ1
・炒めるときには、鍋の温度が下がらないよう、材料の野菜を一気に入れず何度かに分けて入れます。
・野菜は1種類ずつ加えます。
4.3になすを加えて炒めて中火~強火のまま蓋をし、2分ほど経ったら全体を混ぜ合わせる。再び蓋をして約2分経ったら混ぜ合わせ、さらに約3分間焼き色を付けるように炒める。
おいしく作るコツ2
「炒める→蓋をして蒸し焼き→混ぜ合わせる」を繰り返すことで、野菜のうまみが凝縮されます。
5.4にトマトソースを加えて、ひと混ぜしたら蓋をし、2分ほど経ったら全体を混ぜ合わせる。再び蓋をして約2分経ったら蓋を外し、水分を飛ばすよう中火~強火で約1分間混ぜ合わせる。
6.こしょうで味をととのえ、火を止める。
基本のラタトゥイユにプラスしたい野菜
季節別に、ラタトゥイユに入れるとおいしい野菜と、加えるタイミングを紹介します。
《春野菜》
たけのこ:茹でたものを、トマトソースを加えたあとに入れます。
かぶ:煮崩れしやすいため、なすを炒めたあとに入れ、さっと炒め合わせます。
うど:皮をむき、食べやすい大きさに切って、ズッキーニを炒めたあとに入れます。
《夏野菜》
枝豆:茹でてさやから出し、最後に彩りとして入れましょう。
オクラ:一緒に煮込むと煮崩れして種が出てきてしまうので、塩でよくもみ、なすを炒めたあとにプラスします。
ゴーヤ:1㎝くらいに切って、ズッキーニの次に加えます。歯ごたえも楽しみましょう。
《秋野菜》
かぼちゃ・さつまいも:ほかの野菜と同じくらいの大きさに切り、電子レンジで加熱するか硬めに茹でてから、なすのあとに入れます。
さといも:硬めに下茹でしてぬめりをとり、ズッキーニを入れたあとに入れます。
いんげん:他の野菜と同じくらいの長さに切り、ズッキーニのあとに加えます。
きのこ類:他の野菜と同じくらいの大きさにほぐし、なすのあとに入れます。
《冬野菜》
大根・にんじん:一口大に切り、タマネギのあとに入れます。
カリフラワー:煮崩れてしまうため、小房に分けたらズッキーニのあとに入れます。
memo
今回のレシピのように、カットトマトやホールトマトといった「素材缶」ではなく、「調理済みトマトソース(※)」を使うことで、手早く簡単に作ることができます。
※ニンニクや炒めタマネギなどを加えて、しっかり煮込んだもの。
ラタトゥイユに合う野菜はたくさんあります。いろいろ試して、オリジナルのラタトゥイユを作ってみましょう。
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