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バター、マーガリン、ココアバター、オリーブオイル、この中で種類が異なる油脂はどれ?~ダイエットに役立つ栄養クイズ~
「油」に対して、みなさんはどんな印象を抱いているでしょうか。ダイエッターにとっては悪? では、“いい油”なら、いくらとっても大丈夫? “いい油”が含まれている食材は? “ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「油脂類」です。
Contents 目次
問題1
脂肪(中性脂肪)の構成成分である脂肪酸には、いろいろな種類があります。次のうち脂肪酸でないものは、どれだと思う?
□オレイン酸
□アスパラギン酸
□アラキドン酸
□リノール酸
正解は……
「アスパラギン酸」です
脂肪酸にはたくさんの種類があります。どの脂肪酸で構成されている脂肪なのかによって、特徴や性質がまったく違ってきます。なお、上記の中では、「アスパラギン酸」はアミノ酸(たんぱく質)の仲間であって脂肪酸ではありません。アスパラギン酸は、アスパラガスや豆類などに含まれており、新陳代謝を高める効果や疲労回復、スタミナを増強する効果があるといわれています。
脂肪酸は、大きく「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分けられます。次の中で「飽和脂肪酸」は、どれだと思う?
□パルミチン酸
□リノレン酸
□ドコサヘキサエン酸
□エイコサペンタエン酸
答えは「パルミチン酸」です
「飽和脂肪酸」とは、動物性脂肪に多く、常温で固体であることが多いのが特徴です。「パルミチン酸」「ステアリン酸」「ラウリン酸」といった種類があり、肉類や乳製品などの脂肪に多く含まれています。一方、植物性油脂に含まれる「リノレン酸」や、魚の油に含まれる「ドコサヘキサエン酸(DHA)」や「エイコサペンタエン酸(EPA)」は「不飽和脂肪酸」と呼ばれます。融点(溶ける温度)が低く、酸化しやすいといった特徴をもつ脂肪酸です。
次のうち、ひとつだけ仲間の異なる油脂があります。どれだと思う?
□バター
□マーガリン
□ココアバター
□オリーブオイル
答えは「オリーブオイル」です
上記のうち、オリーブオイルだけは常温で液体の油脂。バター、マーガリン、ココアバターは常温で固体の油脂になります。油類を指す「油脂」という言葉ですが、常温での状態が液状のものは「油」、固体のものは「脂」という文字を使用します。固体脂は、ほかに豚の脂の「ラード」や牛脂の「ヘッド」、ショートニング(加工脂)などがあります。
健康や美容に効果が期待できるとして話題にのぼることもある「カカオバター」。この油脂といちばん関係の深い食材は、次のうちどれ?
□生クリーム
□ヨーグルト
□チョコレート
□ごま
答えは「チョコレート」です
「カカオバター」はココアバターとも呼ばれます。チョコレートの原料と同じ「カカオ豆」に含まれている脂肪分で、チョコレートやココアなどにも含まれています。お菓子作りの材料にもなる「カカオバター」は、淡い黄白色で、カカオ特有の香りがし、33~35℃ほどで溶けてしまいます。形のあるチョコレートを口に入れたときにスッと溶ける口どけのよさは、この「カカオバター」の特徴を生かしているというわけです。
魚に含まれている油は体のよいといわれています。いちばん脂質量が多いのは、次のうちどれ?(100g中)
□サーモン
□あじ
□まぐろ(トロ)
□さば
答えは「まぐろ(トロ)」です
上記の魚100g当たりの脂質量は、「サーモン」16.5g、「あじ」4.5g、「まぐろ(トロ)」27.5g(赤身は1.4g)、「さば」16.8gです。肉類に比べて、魚類はヘルシーなイメージを持つ人も多いかと思いますが、魚によっては、かなりの脂肪分を含みます。たとえば「まぐろ」。赤身は脂肪分がかなり少ないものの、大トロは牛サーロイン肉ほどの脂肪分を含んでいます。また秋に旬をむかえる「さば」や「さんま」なども脂質を多く含んだ魚類といえます。ただし魚に多く含まれる脂肪酸のDHAやEPAなどは、血液をサラサラにするといった体にいい効果もありますので、カロリーは意識しながら、日々の食卓に積極的にとり入れるといいでしょう。