「粟(あわ)」といえば、雑穀米として出されたご飯の、いろいろ入っている中のひとつだよな~くらいのイメージしかなかった私。このたび、よく足を運ぶスーパーで「あわの麺」という商品を見つけ、「え、“あわ”って、あの“あわ”だよね?」と驚いたので買ってみました。予想に反して、その食感は非常に個性的でした。
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「あわ」と聞いてピンと来なくても、エノコログサ(猫じゃらし)が祖先と聞けば、「ああ、雑穀米の中に入っている、丸くて小さくてプチプチしていそうな、あれね」と想像がつくかもしれません。世界四大文明のひとつ、黄河文明が栄えた地域では「あわ」が主食として食べられていたとも言われているそうですし、「五穀豊穣」などの言葉でよく耳にする「五穀」の中のひとつでもあります。雑穀、雑穀と、ひとまとめにしてとらえがちですが、穀物の中でもかなり際立った存在だったんですね、「あわ」。今まで失礼いたしました。
お米にもち米とうるち米があるように、あわにも“もちあわ”と“うるちあわ”があるそうです。今回、手にとった「あわの麺」は“うるちあわ”が原料。
パッケージにある栄養成分を見てみても、そうめんやそばなどと比べて特筆するような違いは見られなかったのですが、あわの精白粒の栄養価を食品成分表で調べてみると、鉄分やビタミンB1、食物繊維などが、小麦粉や白米に比べて豊富なようでした。
麺は細くて硬質、美しい四角で、少しきらきらしているのがおわかりでしょうか。色はパスタに似ています。
ゆで方に特徴があり、4分間たっぷりの熱湯でゆでたあと、2分間、蒸します。麺に塩分が含まれていないので、ゆで汁を味つけることでスープとして使うこともできます。
ゆで上がった様子がこちら。
暑くなってきたので、今回は冷や汁にして食べました。
見た目はいたって普通の麺ですが……、食べてみると予想外。しこしことした、しっかりとしたかみごたえ! 固めではありますが芯が残るほどではなく、食感はもっちりしています。かむのに時間がかかるので、満腹中枢が刺激され、腹持ちがいいのもポイントが高いです。ちなみに同じメーカーさんから「きびの麺」も出ているそう。こちらも食べてみたいです。
小麦、米、あわ、きび、そば。たくさんの種類から自分の好みや体質に合う麺を選べるのは幸せですし、「あわの麺」という商品を見て、初めて「あわ」について調べたのも、発見があってよかったです。これからも、いろいろなものを食べてみたいなー。(編集まりりん)
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