たまるとしんどい疲れ。疲れはできるだけためずに毎日過ごしたいですよね。そんな疲労を回復させてくれる作用が期待できる成分として、「クエン酸」という名前を聞いたことがある人も多いのではないかと思います。“ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「クエン酸」。「クエン酸」を日常生活でじょうずにとり入れる方法とは?
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【問題1】「クエン酸」の特徴として間違っているものは、次のうちどれ?
□肩こりの予防に効果的である
□体を弱酸性に保つ働きがある
□柑橘類に含まれる酸味の成分である
□水に溶けやすい水溶性である
正解は…………?
「体を弱酸性に保つ働きがある」です
「クエン酸」とは、酢や柑橘類に多く含まれる酸味の成分です。人間の体は弱アルカリ性に保たれているとき、自然治癒力が高まり、病気にかかりにくくなると言われています。「クエン酸」は、酸性に傾きがちな現代人の体を弱アルカリ性に保つ効果があるとされています。
「クエン酸」には、ほかに「疲労回復」の効果があるという特徴もあります。では、疲労の原因となる物質を何と言う?
□酢酸
□葉酸
□乳酸
□酪酸
「乳酸」です
体の中に入ったブドウ糖がエネルギーになるとき、完全燃焼されずに燃えカスのようなものができます。これが筋肉に蓄積されると、一部が「乳酸」に変化し、この「乳酸」が疲労の原因になります。「クエン酸」はこの燃えカスを分解する効力があるので、不足しないようにするとよいですし、疲労したときに補給することで疲労の回復を早めることができます。
「クエン酸」の働きのひとつに、「キレート作用」というものがあります。この作用と関連のある成分は、次のうちどれ?
□たんぱく質
□ビタミンA
□ビタミンC
□ミネラル類
「ミネラル類」です
「クエン酸」は、水に溶けにくく体に吸収されにくい鉄分やカルシウムなどのミネラル類を水溶性に変え、腸壁からの吸収率をアップする効果があります。これを「キレート作用」といいます。この作用は、食事の内容にお酢やレモン汁をかけて食べることでも発揮されると言われています。そのほか、食事に梅干しや果物をプラスするのもおすすめです。
「クエン酸」は、粉末状になった市販品もあります。この「クエン酸」の使用方法で間違っているものは、次のうちどれ?
□ごぼうやれんこんのアク抜きをする
□大根おろしに加えて辛みをアップする
□調理器具についた魚などのくさみを消す
□水で薄めて掃除に利用する
「大根おろしに加えて辛みをアップする」です
「クエン酸」は市販品としても売っており、スーパーなどでも手に入りやすいものです。体への健康効果ももちろんありますが、調理の下処理や掃除などにも利用されています。ごぼうなどのアクの強い野菜を切ったときに、クエン酸を加えた水に漬けると黒ずみを防ぐ効果がありますし、大根おろしに少量加えることで、辛みを抑えることもできます。また、魚を調理したあとのまな板や容器などのニオイを消す効果があるほか、掃除材料として、キッチンのシンク掃除や、電気ポットや食器洗浄機の洗浄にも役立ちます。
「赤しそ」を使った「赤しそジュース」や「シロップ」を色よく仕上げるためにも「クエン酸」や「レモン汁」は大活躍。このとき使う赤しその基本的な下準備は、次のうちどれ?
□葉をつみとり、下ゆでする
□葉はザク切りにして、強火で蒸らす
□葉をつみとり、低温で1時間ほど乾燥焼きする
□葉をつみとり、フライパンで乾煎りする
「葉をつみとり、下ゆでする」です
夏前に「赤しそ」を使ってジュースやシロップを作っておくと、暑い時期にふさわしい、さわやかでスッキリした味わいを楽しむことができます。基本的な下準備として、しその葉の部分をつみとります。軸はかたいので使用しません。葉は、色がぬける程度に下ゆでして、しっかりこし、砂糖などを好みの甘さで加えて煮ます。このときはまだ、少しにごったような、濃い赤紫色をしているのですが、レモン汁やクエン酸を加えると、鮮やかな赤紫色になります。夏の疲れた体をさわやかな甘酸っぱさが癒してくれる、この時期ならではのジュースになります。