耳にはするけれど、それが何だか知らないままだった「コンブチャ」。「昆布茶」と妙に響きが似ているのに海外セレブのイメージがあり、カタカナやローマ字で表記される「コンブチャ」を、私はあやしい何かだと思いこんでいました。でも、「コンブチャ」はじつは紅茶や緑茶を発酵させた飲みもの。紀元前の中国や東モンゴルが発祥で、何世紀もの間、自宅で醸造されてきた飲みものなんです。もちろん昆布茶とは関係ナシ。粉末の天然発酵紅茶「KOMBUCHA」(仙台勝山館)を展開している勝山ネクステージの岩井理恵さんに、くわしいお話をうかがいました。
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勝山ネクステージ常務CEOの岩井理恵さんによると、「コンブチャ」は、紀元前221年に、中国や東モンゴルで生まれたそう。秦の始皇帝が不老不死の妙薬としてとっていたと言われるほど、健康的な飲料として考えられてきました。
「コンブチャは、紅茶や緑茶と、酢酸菌など体によい働きをする菌と酵母が集まったゲル状のもの(“スコビー”)、スコビーのエサとなる砂糖を容器に入れ、1~2週間発酵させて作ります。
発酵の過程で、酵母が糖分を炭酸ガスとエタノール(アルコール)に変え、さらにエタノールを、スコビーの菌が酢酸と有機酸に変えます。こうして甘みが酸味に変わり、できたのがコンブチャで、長い間、自宅で醸造され、飲まれてきました」(岩井さん)
商品としてはドリンクタイプが多いコンブチャですが、「KOMBUCHA」は粉末を溶かして飲むタイプ。発酵の際に変わった酸味をまろやかにするためにりんご醸造酢を加えて二次発酵をしてからパウダー化しているそうです。
「コンブチャには植物性の乳酸菌や酵素などが豊富に含まれているため、腸活効果が期待でき、海外の健康意識の高い人たちを中心に広く親しまれています。日本ではまだまだ認知度が上がっていない印象ですが、世界における市場は年々増加の一途をたどっているので、日本でも、今後はもっと身近な存在として広まっていくのではないでしょうか」
ちなみに、コンブチャは、かつて流行った“紅茶キノコ”と同じものだそう。コンブチャは昆布茶ではなく、紅茶キノコだったのですね。
さて、岩井さんにお話をうかがって、一気にコンブチャへの親近感を覚えた私ですが、味はどのような感じなのでしょうか。さっそくお湯で溶かして飲んでみました。
紅茶にリンゴ酢のさわやかな酸味が加わった、スッキリとした味わいです。お水に溶かして飲んでもおいしかったです。こんなにクセのない味わいなのに、体にいい働きがたくさんつまっているなんて感激。子どももぐいぐい飲んでいました。
お湯やお水以外でも、炭酸水やお酒、牛乳、紅茶などさまざまな飲みものと相性がよいようですが、私は飽きることなく、ここ1週間ほど水かお湯に溶かして飲み続けています。
コンブチャひとつでお通じがよくなった、と言い切ることはできないまでも、私の腸にいい働きをしてくれている(と思われる)、もち麦、寒天、ドリップで淹れるコーヒーなどの仲間に入れてよかろうと、すぐに実感できるほどの変化は感じています。
「KOMBUCHA」には、必要以上の甘味や香りが足されていない点も気に入っています。原材料は、発酵紅茶とりんご酢と水溶性食物繊維と乳酸菌というシンプルさ。初めて出会ったコンブチャが「KOMBUCHA」でよかったかも…!
価格もなかなかお手頃なので、興味がある人は試してみてくださいね。(編集まりりん)
KOMBUCHA(仙台勝山館)60g(5g×12本)1490円(税込み)
https://katsuyama-nextage.com/product/2021/04/1238/
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