食生活の選択の幅が広がった今、毎日「和食」だけを食べている人は少ないかもしれません。それでも私たちはお箸を日常的に使いますし、お皿やお茶碗を配膳する機会も多いのではないでしょうか。そんなときにふとよぎる、「このお箸の使い方って合ってる?」「主菜のお皿はどこに置けば…?」といった疑問から、栄養バランスのとれたメニューの選び方まで、クイズ形式で楽しくチェック! “ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「和食」です。
Contents 目次
【問題】
和食での箸の悪いマナーで、「涙箸」とは、どういう意味だと思う?
□お椀の中で箸を洗うこと
□食べものを箸で突きさすこと
□めん類を箸ですすり、汁を周りに飛ばすこと
□箸の先から料理の汁をたらすこと
答えは……
「箸の先から料理の汁をたらすこと」です
和食は箸で食べるため、箸の使い方がとても重要になります。マナーの悪い箸の使い方を「きらい箸」などと表現し、いろいろなものがあります。「涙箸」とは、箸の先端から汁をたらすこと。汁ものなどのお椀の中で箸を洗うのは「洗い箸」、食べものを箸で突きさすことは「突き箸」と言われ、いずれも「きらい箸」のひとつです。ほかにも、どの料理を食べようかと料理の上で箸を動かす「迷い箸」などがあります。少し頭に入れておくだけでも役立つ場面があると思います。
和食献立を配膳する場合、主菜は次のどこに置く?
□左手前
□右手前
□左奥
□右奥
「右奥」です
一汁三菜の献立を食卓に並べる場合、基本としては、左手前に「ご飯」、右手前に「汁もの」、右奥に「主菜」、左奥に「副菜」、まん中に「副々菜」とされています(副々菜が奥の場合もあります)。配膳の仕方については諸説ありますが、主菜は肉や魚などを使用しているメイン料理であるため大きな皿に盛られていることが多く、食べる際に置いたままになり、さらに右の箸で使いやすい場所なので、右の奥に配置されていると言われています。
和食の調理で欠かせない包丁の種類に、「三徳包丁」というものがあります。この包丁の説明として正しいのは次のうちどれ?
□主に野菜の下処理に使用される
□果物や小さめの野菜を切るのに向いている
□魚を卸すときに使用される
□何でも切れるので家庭での使用に向いている
「何でも切れるので家庭での使用に向いている」です
肉、魚(骨をのぞく)、野菜の3種類を調理できることから、「三つ」の「徳」と書いて「三徳包丁」と呼ばれています。サイズは、16.5cm~18cmほど。1本で何でも切ることができるため、家庭用包丁としてよく使われる包丁です。最近は、フルーツを切るイメージがある小さめの包丁(ペティナイフ)でも、かたいものでなければ肉や魚などさまざまな用途に使えるものがあるようです。
お寿司屋さんの用語で、「むらさき」とは何のこと?
□お茶
□冷酒
□しょうゆ
□青背の魚類
「しょうゆ」です
「しょうゆ」のことです。江戸時代の頃は、しょうゆは高価な調味料とされていたそう。また、紫色は昔から高貴な色とされており、しょうゆの色が濃い紫色のようであることから、貴重なものの代名詞として、「しょうゆ=むらさき」と呼ばれるようになったという説があります。あがり(お茶)、なみだ(わさび)、がり(甘酢しょうが)など、お寿司屋さんで使われる独特の表現は、いろいろありますね。
次の和定食のうち、栄養がまんべんなくとれる理想的なメニューはどれだと思う?
□ご飯、豆腐とわかめのみそ汁、豚のしょうが焼き、ハムとひじきの酢のもの
□ご飯、青菜とのりのみそ汁、とんかつ、きのこと豆腐のサラダ
□ご飯、キャベツと大根のみそ汁、刺し身盛り合わせ、生野菜サラダ
□ご飯、じゃがいもと油揚げのみそ汁、アジフライ、ポテトサラダ
「ご飯、青菜とのりのみそ汁、とんかつ、きのこと豆腐のサラダ」です
上記の献立は、すべて悪くはありません。ただし栄養のバランスという点からは「ご飯、青菜とのりのみそ汁、とんかつ、きのこと豆腐のサラダ」がベスト。献立を選ぶ場合は、なるべく、調理の内容が重ならない、食材が重ならないことが大事になります。とんかつは揚げものなのでNG、と判断してしまうのではなく、揚げものにはサッパリした生野菜や酢のものを添える、さし身のような生ものには、煮ものや炒めものなどを副菜につける、というように考えていくと、いろいろな食材をとり入れることもでき、栄養バランスも整っていきます。