小松菜は通年で出回っていますが、本来の旬は12~2月。霜が降りる時期には、葉が肉厚でやわらかくなり、甘みも増していっそうおいしくなります。そこで、小松菜の魅力と、その魅力をたっぷり味わえるお手軽レシピをご紹介します。
Contents 目次
これは常備したくなる!小松菜の魅力とは
1. 下茹で不要
あくが少ないので、下茹での必要がありません。1品足りないときに手早く調理でき、時短調理にも役立ちます。
2. ビタミンCやβ-カロテンが豊富要
ビタミンCは水溶性なので、煮浸しや味噌汁、スープなど、汁ごといただく料理なら、効率よく摂取できます。
3. カルシウムや鉄分が豊富
とくにカルシウムは、可食部100gあたり170mgと、牛乳100g(110mg含有)よりも多く、お子さんには積極的に食べさせたい野菜のひとつです。
4. シャキッとした食感
サッと火を通せば、シャキシャキの食感が残り、鮮やかな緑色に。小松菜のおいしさがぐっと引き立ちます。
いろいろな味付けで味わう、小松菜のお手軽レシピ
味噌汁の具やおひたしといった和の料理だけでなく、洋風炒めやパスタなどに入れても美味。鮮やかな緑色が映える、手軽なレシピをご紹介します。
もう1品ほしいときに!小松菜と蒸し鶏のオリーブオイル炒め
材料(1人分)
・小松菜:50g
・鶏むね肉:35g
・ニンニク:小1/2片
・オリーブオイル:大さじ1/2
・酒:大さじ1/2
・赤唐辛子:適量
・塩:適量
1. 鶏むね肉は皮の部分をフォークで突いて穴を開け、酒をまぶして10分ほどおく。小松菜はざく切りにし、ニンニクはみじん切りにする。
2. 耐熱容器に[1]の鶏むね肉をのせ、ラップをかけて、500Wの電子レンジで約1分(600Wの場合約50秒)加熱する。粗熱が取れたら手で食べやすく裂く。
3. フライパンにオリーブオイルとニンニク、赤唐辛子を入れて弱火で熱し、香りが立ってきたら小松菜を加えて炒める。
4. [2]を加えて炒め、塩で味をととのえる。
汁ごといただく、小松菜の煮浸し
材料(4人分)
・小松菜:1束(400g)
・油揚げ:1/2枚
・だし:1カップ
・酒、醤油、みりん:各大さじ1
1. 小松菜は食べやすい大きさに切る。油揚げは5cm程度の長さの細切りにする。
2. 鍋を熱し、油揚げを入れて、から炒りする。小松菜を加えてサッと炒め合わせ、だしを加えて煮立てる。
3. フライパンにオリーブオイルとニンニク、赤唐辛子を入れて弱火で熱し、香りが立ってきたら小松菜を加えて炒める。
4. あくを取り除き、酒、醤油、みりんを加えて2~3分煮たら火を止め、味をなじませる。
子どもも喜ぶ!小松菜のトルティーヤ(スペイン風オムレツ)
材料(4人分)
・小松菜:1束(400g)
・じゃがいも(大):2個
・卵:4個
・オリーブオイル:適量
・塩:少々
・コショウ:少々
1. 小松菜は3cm程度の長さに切り、沸騰した湯で30秒ほど湯通しする。
2. じゃがいもは皮をむき、約5mmの半月切りにし、オリーブオイルでやわらかくなるまで素揚げする。
3. ボウルに卵を割りほぐし、[1]、[2]を加え、塩、コショウで味付けする。
4. フライパンにオリーブオイル大さじ3を中~弱火で熱し、[3]を入れ、具材を中心に寄せるように動かしながら焼く。
5. 卵が半熟状になったら、大皿をフライパンにかぶせ、中身を皿の上にひっくり返す。半熟状の面が下になるようにフライパンに戻し、きつね色になるまで焼く。
鮮やかな緑が食欲をそそる、小松菜のパスタ
材料(2人分)
・小松菜:1束(400g)
・タマネギ:1/4個
・ニンニク:1片
・赤唐辛子:1本
・パスタ(スパゲッティなど):160g
・オリーブオイル:大さじ2
・塩:適量
・パスタのゆで汁:50cc
1. 小松菜は葉と茎に切り分け、食べやすい大きさにする。タマネギは縦に薄切りに、ニンニクはみじん切りに、赤唐辛子は種を取って小口切りにする。
2. 鍋に湯を沸かし、沸騰したら塩を入れてパスタを茹で、茹で上がる直前に小松菜を加えて一緒にサッと火を通す。小松菜の色が変わったら、パスタごとザルに上げる。茹で汁はとっておく。
3. パスタを茹でている間に、フライパンにオリーブオイル、ニンニク、赤唐辛子を入れて熱し、香りが立ったらタマネギを加えてゆっくり炒める。
4. パスタと小松菜を[3]に加えてからめたら、パスタのゆで汁を入れ、全体をひと混ぜする。
最後に
下ごしらえ要らずで、時短調理にも役立つ小松菜。料理のアクセントにもなる色味や食感を生かして、おいしさを存分に楽しみましょう。