貴重なたんぱく源になる肉や魚。肉の旬を意識することはほとんどないと思いますが、魚には“おいしい時期”がありますよね。今が旬の、カロリーが低くてヘルシーな魚は? “ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「冬の魚」です。
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問題
次の冬の魚の中で、いちばんカロリーが低いのはどれ?(100g中)
□アンコウ
□タラ
□フグ
□ワカサギ
答えは……
「アンコウ」です。
白身魚は全般的に、低カロリーなものが多く、さっぱりした味わいが特徴です。上記の魚100gあたりのカロリーは、「アンコウ」54kcal、「タラ」72kcal、「フグ」78kcal、「ワカサギ」71kcal。アンコウは脂質分がとても少なく、水分量が多い白身魚です。アンコウの肝(=アンきも)は、肝臓の部位で、40%ほど脂質分を含んでいるので、コクがあり味わいが深い部分です。寒い時期ならではのアンコウ鍋を楽しむのもよいですね。
地方によって呼び名が異なる魚のうち、関西では「マルハゲ」、富山では「バクチコキ」などと呼ばれる魚は、次のうちどれ?
□イサキ
□カレイ
□コハダ
□カワハギ
「カワハギ」です
「カワハギ」は、地域によって、呼び名がさまざまです。「カワハギ」は基本的に皮をはいで料理をするため、名前に「ハギ」や「ハゲ」などとつくことが多いようです。「バクチ」という言葉が入っている地域は、バクチで身ぐるみを、はがされる意味からきているそう。味は繊細で、刺し身をはじめ、肝和えや干物などでもおいしくいただけます。
タイやサワラなどで作ることが多い、「柚庵焼き」(ゆうあんやき)に使うタレは、次のうちどれ?
□しょうがとしょうゆを合わせたタレ
□白みそをベースにしたタレ
□ゆずなどの柑橘類を加えたしょうゆタレ
□唐辛子などの辛みをきかせたタレ
「ゆずなどの柑橘類を加えたしょうゆタレ」です
「柚庵焼き」と「西京焼き」を同じように思っている人もいるかと思います。「柚庵焼き」は、ゆずやカボスなどの柑橘類の輪切りを入れた酒やみりん、しょうゆのタレに魚をひたし、つけ汁をかけながら焼く方法を言います。「西京焼き」は、西京みそをベースに味つけした焼きものです。ご飯のおかずには、もちろん、お弁当用や、おつまみにも最適な魚料理です。
「公魚」と書く魚は、次のうちどれだと思う?
□キス
□ハゼ
□ワカサギ
□クエ
「ワカサギ」です
「公魚」=「ワカサギ」と読みます。ワカサギは、冬~春に旬を迎える魚です。産卵期は2~3月、北海道では4~6月頃です。天ぷらをはじめ、カラッとあげたあとに南蛮タレに漬け込む「南蛮漬け」や、甘じょっぱく煮つけた甘露煮などで楽しむことができます。
出世魚のひとつで、成魚になると「コノシロ」と呼ばれる魚は、次のうちどれだと思う?
□コイ
□コハダ
□ワラサ
□スズキ
「コハダ」です
魚へんに冬と書く魚「コノシロ(鮗)」は、ニシン科の仲間で、成長とともに名前が変わる出世魚です。お寿司でよく使用される「コハダ」が成長して「コノシロ」になります。じつは成長するにつれて価値が下がってしまう魚で、寿司ネタとしては、「コハダ」や、「コハダ」より成長の浅い「シンコ」が使われることが多いと言われています。