ガパオライス、ナシゴレン、バインミー。いろいろなカタカナの料理がありますね。これらはエスニック料理と呼ばれますが、そもそも「エスニック」の意味は? エスニック料理に使われる調味料の塩分量は? “ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「エスニック料理」です。
Contents 目次
問題
「エスニック料理」とは、どういう意味だと思う?
□辛い料理全般
□香草を使った料理
□スパイスの効いた料理
□民族料理
答えは………
「民族料理」という意味です。
「エスニック」とは、「民族」を意味しています。その国、土地の文化に沿って、独自の調味料やハーブ類、スパイスなどを用いて、味つけされています。日本では、タイやベトナム、マレーシア、インドネシア など東南アジアの料理を「エスニック料理」と呼ぶことが多いです。最近は、専門店も増え、デリバリーなども豊富で気軽に楽しむことができるようになりました。
「エスニック料理」でよく使われる「パクチー」と同じ「セリ科」の仲間の野菜は、次のうちどれ?
□春菊
□水菜
□明日葉
□ほうれん草
「明日葉」です
セリ科は全般にハーブや香辛料などに使われるものが多いです。「パクチー」(香菜)はセリ科の仲間で、コエンドロ属。上記の中で、「明日葉」はセリ科のシシウド属です。そのほか、セロリ(オランダミツバ属)や、パセリ(オランダゼリ属)、にんじん(ニンジン属)などが、同じセリ科の仲間になります。
タイ料理でないものは、次のうちどれだと思う?
□ラクサ
□パッタイ
□ガパオライス
□カオマンガイ
「ラクサ」です
「ラクサ」とは、シンガポールやマレーシアで食べられる麺料理です。よく見かける代表的なものは、魚介のだしが効いていて、ココナッツミルクやカレー味などのヌードルです。ただし、地域によって味つけや使っている食材も変わるため、いろいろな種類があります。上記の料理は、「ラクサ」以外はタイ料理です。「パッタイ」はライスヌードルを炒めたもの、「ガパオライス」は、ひき肉や野菜などと一緒にご飯を炒め、バジルを使用したもの。「カオマンガイ」は、鶏の味が楽しめるチキンライスです。
タイ料理でよく使われる「カピ」という調味料はどんなものだと思う?
□顆粒の鶏ガラスープの素
□エビをペースト状にしたもの
□大豆を発酵したもの
□唐辛子を使った辛いタレ
「エビをペースト状にしたもの」です
「カピ」とは、タイ料理で広く使われる調味料で、オキアミやエビ、小魚を塩漬けして発酵させ、ペースト状にしたもので、「シュリンプペースト」です。うま味がつまった調味料で、タイカレーペーストなどを作るときにも欠かせません。そのほか、炒めものや煮込み料理にも使われる万能調味料です。
次の調味料のうち、いちばん塩分が高いのはどれ?(10g中)
□豆板醤(トウバンジャン)
□かき油
□ナンプラー
□チリパウダー
「ナンプラー」です
上記の調味料10g当たりの塩分は、豆板醬1.8g、かき油1.1g、ナンプラー2.3g、チリパウダー0.6g。「ナンプラー」は、日本でいう「魚醤」の一種で、魚を塩で漬け込んで発酵するため、うま味も凝縮していて、独特な香りが特徴です。エスニック料理に欠かせない調味料ですが、塩分がかなり高いことを知っておくとよいでしょう。全般的にエスニック料理の調味料は塩分が高めなことが多く、その分、甘めのこってりした味つけになったり、ご飯の量が多くなったりしがちで、糖分も多く含まれることが多いです。自宅で手作りのエスニック料理を楽しむときは、調味料を調整してみてください。