生野菜を食べるには体が冷えて寒い季節にも、ほどよい味つけで野菜をとることができる漬物。漬物は、じつは神前に野菜を供える際にできた偶然の産物だったとか…? “ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「漬物」。お漬物を食べて育った人も、なじみのない人も、今夜はお漬物が食べたくなるかも♪
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問題
大根で作る「べったら漬け」は、どこの地域の漬物だと思う?
□北海道
□福島県
□東京都
□島根県
答えは………
「東京都」です。
江戸時代の初めに、売り出されたと言われる東京名物の「べったら漬け」。冬においしい、大根で作る漬けものです。塩漬けした大根を、麹や砂糖でさらに漬け込んだもので、甘さのある味わいが特徴です。今でも毎年10月には日本橋で「べったら市」が行われています。市販品は、保存性を高めるために甘味の強いものが多いため、手作りして好みの甘さに仕上げてみるのも、手作りの漬物のよさと言えます。
京都の漬物で、「三大漬物」と言われているものは、「すぐき漬け」「千枚漬け」と、もう1つは何だと思う?
□ぬか漬け
□しば漬け
□からし漬け
□松前漬け
「しば漬け」です
京都の漬物は、都内はじめ、いろいろな地域でも購入できるほど有名です。京の三大漬けものと言われるものには、聖護院かぶらの「千枚漬け」、京野菜のすぐき菜を塩漬けして乳酸発酵させた「すぐき漬け」、なすやみょうがなどに大葉を加えて作る「しば漬け」があります。
全日本漬物協同組合連合会が制定した、漬物の日があります。それは次のうち、いつ?
□1月1日
□6月梅雨入りの日
□毎月21日
□12月10日
「毎月21日」です
毎年8月21日に愛知県あま市 の萱津(かやつ)神社で「香の物祭」が行われます。これは日本で唯一の漬物の祭礼です。このことから漬物協会が、毎月21日を漬物の日としたと言われています。昔、この神社の神前に、人々は野菜や海水から作った塩などをお供えしていました。そのままだと野菜は腐ってしまうのですが、カメにお供え物を両方入れて供えたところ、ほどよい塩漬け(漬物)になり保存できるようになった…というのが、漬物の始まりとも言われています。
福岡県の郷土料理に「あちゃら漬け」があります。この説明としてふさわしいのは、次のうちどれ?
□数種類の野菜に赤唐辛子を入れた酢の物
□きゅうりを切らずに、丸ごと塩漬けした物
□せん切りした野菜と細く切った昆布を使った漬け物
□大根を角切りにして梅酢に漬けた物
「数種類の野菜に赤唐辛子を入れた酢の物」です
「あちゃら漬け」とは、大根やにんじん、れんこんなどさまざまな野菜を小さめに刻んで、赤唐辛子を加えた酢のもので、和風ピクルスのような内容です。ポルトガル語で野菜や果物の漬物を「アチャール」と言い、これが語源のようです。夏場に日持ちすることから、暑い時期に食べられることも多く、地域によって食材や味つけは異なるものの、きゅうりやみょうがなどの夏野菜を使って、お盆のときにふるまうこともあるようです。
愛知県名産の「守口漬け」とは、何の野菜を使った漬物のこと?
□ごぼう
□きゅうり
□白うり
□大根
「大根」です
「守口漬け」とは、愛知県の伝統野菜のひとつである「守口大根」を使用した漬物です。 守口大根は、直径は2cmほど、長さは1m以上もある細長い大根です。通常の大根より固いので、煮物や炒め物などには使用せず、漬物用として、塩や酒粕に漬け込んで使われます。