グルテンフリーと聞くと、とても外食ではムリ...と端からあきらめていませんか? でもまったくそんなことないんです! 特別なお店ではなく、おなじみの外食店でもこんなにいろいろ食べられるんです!
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グルテンフリーでは外食を楽しめない…は間違い
今回は「外食」でのグルテンフリー食の取り入れ方についてお話しします。
多くの人は、「グルテンフリー食生活にすると、外食をしにくくなる」「外食で何を食べたらいいのかわからない」といいますが、お店を選べば大丈夫です。
まず安心して出かけられるのは、焼き肉店と焼き鳥店でしょう。店内に小麦粉の粒が舞っていることもないでしょうし、コンタミネーション(混入)の心配も低くなります。
ただし、焼き肉店ではお店で出されるタレや醤油は使えません。グルテンを含む可能性が高いからです。私たちは焼き肉店に行くときは、グルテンフリーの醤油を持っていくことにしています。その醤油を使うか、または塩コショウやレモンでお肉を楽しみます。
焼き鳥店でも、串はすべて「塩」で注文します。つくねだけは頼みません。つなぎに小麦粉が使われているからです。このようにタレを使わないメニューを注文することで、お肉本来のおいしさも、さらに楽しむことができます。
ほかにも、インドカレーもよく食べに行きます。最近では、インド人が調理する本格的なカレー店も多くなっています。インドカレーは、日本のカレーのように小麦粉を使っていないので、安心して楽しめます。
ただし、ナンは頼めません。小麦粉でできているからです。インドでもナンは非日常食です。ナンは大きなタンドールオーブン(土釜)で焼きます。そんな大きな窯を置ける家庭はそうありません。ですから、多くのインド人とっても、ナンはレストランで食べたり、テイクアウトしたりするものだそうです。私たちは、ナンではなくターメリックライスを頼みます。ターメリック(ウコン)は抗酸化作用も強く、脳の働きもよくする効能もあると言われています。
アジア料理やブラジル料理も楽しめる!
タイ料理も食べに行きます。タイも主食はお米であり、基本的にグルテンが使用されていることが少ないので、選べるメニューの選択肢も広がります。「パッタイ」はタイ風の焼きそばです。米からできた「センレック」という細麺を使います。その麺をいろいろな具材と炒め、ナンプラー(魚醤)などタイ独特の調味料で味つけします。
「フォー」もタイを代表する料理です。米粉でつくられた平麺を使ったスープ料理で、タイのラーメンです。わが家でも、鶏肉のフォーをよくつくって食べます。
「ガパオライス」は、栄養バランスのよい満足感の高いワンプレート料理です。ガパオとはタイバジルともよばれるハーブの一種。これを鶏ひき肉やたまねぎ、パプリカなどで味つけし、目玉焼きと一緒にライスにのせる料理です。
ただしひとつ気をつけたいのは、タイ料理で使われるチリソースはグルテンが含まれることです。注文のときはチリソースを使っているかどうか確認しましょう。
ブラジルなどの南アメリカ料理「シュラスコ料理」もグルテンフリーです。シュラスコとは、鉄串に牛肉や豚肉、鶏肉を刺し通し、岩塩などの粗塩をふって炭火でじっくり焼く料理です。たまねぎやピーマン、トマトをみじん切りにして塩とワインビネガー、オリーブオイルを混ぜたソースが添えられていて、切り分けた肉に和えて食べます。
最近人気の「ロティサリーチキン」もグルテンフリーです。鶏を1羽丸ごと串に刺して、回転させながら焼く料理で、岩塩やスパイスと一緒に、専用のオーブンで長時間かけて丹念に香ばしく焼き上げます。自宅でパーティーをするときにも、テイクアウトすれば、テーブルが豪華に華やぎます。
このように、メニューの中から食べたいもの、食べられるものを選んでいけばよいのです。ポイントさえ押さえれば、外食も安心して楽しめるのです。あまり難しく考えず、ぜひ外食でもグルテンフリーを実践してみてください。