ビタミンのエースと言われる「ビタミンA、C、E」のことは知っているけれど、骨の健康を維持するために必要なビタミンK、体内で糖質がエネルギーに変わるときに重要な働きをするビタミンB群など、まだまだよく知らないビタミンの知識はあるのではないでしょうか。“ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「ビタミン類」第二弾です!
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問題
血液の止血効果や、骨を強くする「ビタミンK」。いちばん多く含まれている食材は、次のうちどれ?(100g中)
□モロヘイヤ
□おかひじき
□卵黄
□納豆
答えは………
「モロヘイヤ」です。
上記の食材100g中に含まれるビタミンKは、「モロヘイヤ」640μg、「おかひじき」310μg、「卵黄」39μg、「納豆」600μg。出血時に血が止まるのは、血液には、血液を凝固させる働きがあるからで、ビタミンKは、この血液凝固因子の合成に働きます。また、骨の健康維持にも不可欠なビタミンで、緑黄色野菜や納豆などに多く含まれています。上記の中ではモロヘイヤがいちばん多く含まれますが、毎日食べるには難しい食材ですので、納豆で手軽に摂取するのは、とてもおすすめです。
「ビタミンK」を摂取するのに、吸収率をアップする食材は、次のうちどれ?
□玄米
□鶏ささみ肉
□おから
□ごま
「ごま」です
前の問題でもとり上げた「ビタミンK」は、ビタミンA・D・Eと同じ、脂溶性のビタミンです。なので、油と一緒にとると吸収率がアップします。上記の中では、ごまは油分を多く含んでいますので、組み合わせることでビタミンKの吸収がよくなります。過剰症は特に認められていませんが、抗血液凝固剤を服用している人や血栓症の人は、摂取量を制限されることもあります。
ビタミン類の中でも、代謝に関わる大事なビタミンB1は、豚肉に多く含まれます。次のうち、いちばん多く含まれている豚肉の部位は?(100g中)
□もも肉
□ヒレ肉
□肩ロース肉
□レバー
「ヒレ肉」です
上記の部位100g中に含まれるビタミンB1は、もも肉0.90mg、ヒレ肉1.32mg、肩ロース肉0.63mg、レバー0.34mg。ビタミンB1は、体内で糖質がエネルギーに変わるときに必要な補酵素として重要な働きをします。玄米や胚芽米、全粒粉パンなど胚芽つきの食材も、ビタミンB1が多く含まれているものとしておすすめですが、なかでも豚肉、特に赤身の部位のヒレ肉やもも肉などに、多く含まれています。疲労回復効果もありますので、これから暑くなる時期に、積極的にとりたいビタミンです。
「ナイアシン」という栄養素は、次のどのビタミンの仲間だと思う?
□ビタミンA
□ビタミンB
□ビタミンC
□ビタミンE
「ビタミンB」です
「ナイアシン」はビタミンB群の仲間です。ビタミンB群は、どれも体の代謝に欠かせません。発見された順番に、ビタミンB1、B2、B3……と番号で呼ばれていたようで、「ナイアシン」は、ビタミンB3でしたが、B群が多いので混乱を防ぐために、名前がつけられたとのことです。人の体内においては、必須アミノ酸である「トリプトファン」からも合成されます。
「ナイアシン」の働きとして直接関係がないものは、次のうちどれ?
□脳神経の働きを助ける
□血行をよくする
□二日酔いを防ぐ
□骨の成長を促進する
「骨の成長を促進する」です
「ナイアシン」は、糖質、脂質、たんぱく質からエネルギーを産生する過程において、補酵素として重要な役割を果たしています。その他、脳神経の働きを助ける、血行をよくする、インスリンの合成に関わる、二日酔いを防ぐ効果などがあります。お酒を飲むほど、ナイアシンが消費されます。飲酒の習慣がある人は、豚や牛レバー、たらこやかつおなどの魚介類といった、ナイアシンの含まれる食材を意識してとるとよいでしょう。