外気温の暑さに疲れ、室内温度との温度差に疲れ、熱帯夜の睡眠不足に疲れ…夏は何かと疲れやすい季節。少しでも疲れを予防し、また疲れた体を回復させてくれる食材を選んで食べたいものですね。“ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「疲労」です!
Contents 目次
問題1 「疲労」の予防と回復に関係の薄い栄養素は、次のうちどれ?
□ビタミンB1
□カルシウム
□鉄
□食物繊維
「食物繊維」です
暑くなってきたこの時期、体のだるさなどが出て、疲労がたまりやすくなります。疲労の予防と回復には、どの栄養素も欠かせませんが、上記の中では、食物繊維が、直接的には関係が薄いと言えます。ビタミンB群は疲労回復に欠かせない栄養素ですし、精神的疲労を鎮めるにはカルシウムが大事。全身に酸素を運搬する働きをもつ鉄も、不足がないようにしたいです。
問題2 疲労の予防や回復におすすめの「うなぎ」。では、「うなぎ」にあまり期待できない栄養素は?
□ビタミンA
□ビタミンC
□カルシウム
□亜鉛
「ビタミンC」です
夏の暑い時期に、疲れを軽減しつつ栄養を補給するには、「うなぎ」は大変おすすめです。「うなぎ」にはたんぱく質をはじめ、ビタミン・ミネラルも多く含まれています。なかでもビタミンAやB群、E、Dなどは豊富です。ところがビタミンCは、ほとんど含まれていません。うなぎのかば焼きや、うな重などを食べるときには、副菜に野菜を組み合わせると、ビタミンC補給になります。
問題3 疲労が重なると、体内に「乳酸」という疲労物質が体にたまります。この「乳酸」を抑制するものは、次のうちどれ?
□カプサイシン
□サポニン
□クエン酸
□シュウ酸
「クエン酸」です
クエン酸は、疲労回復に役立ち、健康を守る大事な成分です。ブドウ糖がエネルギーになるとき、完全燃焼されずに、いわゆる燃えカスの「焦性ブドウ糖」というものができます。「焦性ブドウ糖」が筋肉に蓄積されると、一部が「乳酸」に変化し、この「乳酸」が疲労の原因となります。クエン酸は「焦性ブドウ糖」を分解するため、「乳酸」の抑制につながるのです。
問題4 問題3の答えとなった物質が多く含まれる食材は、次のうちどれ?
□レモン
□豚肉
□オリーブ油
□クルミ
「レモン」です
問題3の答えは「クエン酸」。クエン酸は柑橘類などに多く含まれる酸味成分です。柑橘類以外には、梅干しやお酢などにも含まれています。夏になると、食欲もなくなり水分ばかりを摂取しがちで体の疲労につながります。そこで、クエン酸を含むレモン、梅干し、お酢といった酸味を料理やドリンクなどと組み合わせて、じょうずにとり入れることがおすすめです。
問題5 疲労回復には肉料理がおすすめです。次のうち、疲労回復効果が高い料理は、どれだと思う?
□鶏のから揚げ
□牛サーロインステーキ
□豚ヒレのトンカツ
□ラムチョップの香草焼き
「豚ヒレのトンカツ」です
上記のどの料理も体の疲労を回復するには悪くはありません。ただ、体力の回復に効果的な栄養素である「ビタミンB1」が多く含まれるのは、肉類の中では豚肉であり、特に豊富なのが赤身肉です。さらに、ビタミンB1の吸収をよくするアリシンという成分を組み合わせると、よりよいでしょう。アリシンはにんにく・にら・玉ねぎなどの香味野菜に含まれていますので、肉類と合わせて調理をするのがオススメです。