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Aじゃがいも
バッドチョイス!
外気温が低いと、私たちの体は体温を上げようと、糖をエネルギーに変えて、体を燃焼させます。ところが外気温と体温が近い夏は、私たちの体は糖をエネルギーに変えられなくて困っている状態です。ですから、じゃがいものように糖質の多い食材は体の負担となります。禁止というわけではありませんが、あまりしょっちゅう食べるのはオススメできません。
B玉ねぎ
ナイスチョイス!
玉ねぎに含まれる香気成分アリシンは、糖質の代謝に働くビタミンB1の吸収率を高める働きがあります。体のエネルギー作りに役立ち、疲れにくい体にする効果が! サラダやオープン焼きなど積極的にとるようにしましょう。
Cスイカ
ナイスチョイス!
スイカの約90%は水分で、糖分やミネラルの配合がスポーツドリンクと似ているため、天然のスポーツドリンクともいわれています。しかも、すいかに含まれる糖はエネルギー転換が早い果糖やぶどう糖なので、スポーツドリンクのように血糖値の急上昇を引き起こすこともありません。夏、汗によって失われる水分を補給する食材としてぴったり。熱中症や夏バテ防止の効果があります。
Dキムチ
ナイスチョイス!
夏、気をつけたいのが食欲不振による夏バテ。食欲がないとき、食欲増進効果が期待できるキムチはぜひ活用したい食材です。そのほか、とうがらし、カレー粉、にんにく、わさび、しその葉、みょうが、しょうが、レモン、お酢(黒酢)など、香辛料や香味野菜、酸味をプラスするとよいでしょう。
【夏に食べたい食材とは?】
夏、特に注意したいのが夏バテです。夏バテとは、夏の暑さによる自律神経の乱れから生じる体調不良のことを指します。通常、私たちの体は、自律神経の働きによって、暑さを感じると汗をかいて熱を放散し体温を一定に保ちます。しかし、自律神経は5℃以上の温度変化に対応できないため、エアコンの効いた部屋と酷暑の屋外を何度も行き来すると、自律神経の不調を引き起こし、胃腸の疲れ、食欲不振、倦怠感といった症状、つまり、夏バテを引き起こしてしまうのです。また、発汗によって水分やミネラルが失われることも多いので、夏バテ予防効果のあるものや水分を補える食材がポイントとなります。
取材・文/野上郁子 イラスト/たなかのりこ