夏は鮮やかな野菜が目を引きます。なかでも赤く熟したトマトは、そのままでも加熱してもおいしく、大好きな方も多いのではないでしょうか。ところで、トマトには「リコピン」が含まれると、よく耳にします。この「リコピン」とはいったい何のこと? 「リコピン」を効率よく摂取できる調理法は? “ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「トマト」です。
Contents 目次
問題1 通常サイズのトマトとミニトマトの栄養素を比べた場合、同じくらいの量を含んでいるのは次のうちどれ?
□カリウム
□カロテン
□ビタミンE
□ビタミンC
「ビタミンE」です
トマトとミニトマト(プチトマト)の栄養価を同じ分量で比べた場合、ミニトマトのほうが、全体的に栄養価が高いです。たとえば100g当たりで比べると、カリウムは「トマト」210mg、「ミニトマト」290mg。カロテンは「トマト」540μg、「ミニトマト」960μg。ビタミンCは、「トマト」15mg、「ミニトマト」32mg。ただしビタミンEは、どちらも0.9mgと同じほどの量です。
問題2 トマトに含まれている「リコピン」とは、何を指すものだと思う?
□ミネラルの一種
□トマトの色素
□アミノ酸の一種
□食物繊維の一種
「トマトの色素」のことです
「リコピン」という成分の名前を聞いたことがある人も多いと思います。これはトマトの赤い色素を指しており、カロテノイドと呼ばれる色素の一種です。カロテノイドはβ-カロテンやα-カロテン、アスタキサンチンなどのさまざまな赤い色素に含まれています。抗酸化作用が高く、夏の紫外線対策にも役立つ成分です。
問題3 問題2の「リコピン」を効率よく摂取できる料理は、次のうちどれ?
□冷やしトマト(塩をふる)
□トマトとワカメの酢のもの(酢を使用)
□トマトスープ(煮込む)
□トマトとしその炒めもの(油を使用)
「トマトとしその炒めもの(油を使用)」です
「リコピン」は、トマト以外にもトマト製品、すいか、柿などにも含まれている成分です。食品をそのまま食べてももちろん摂取はできますが、油に溶けやすいという脂溶性の性質をもっているので、油で炒めたり、油を加えたドレッシングをかけたりして食べると、リコピンを効率よくとることができます。チーズなど脂肪を含む食材と組み合わせるのも、おすすめです。
問題4 トマトは何科に属する野菜だと思う?
□ナス科
□ウリ科
□アカザ科
□バラ科
「ナス科」です
トマトは、ナス科に属する野菜です。ほかには、ナスはもちろん、ピーマン、じゃがいもなどがこの仲間に入ります。「トマトが赤くなると医者が青くなる(トマトをみんなが食べると病院の患者さんが減ってしまうくらいトマトは体によい)」といった言葉があるほど、トマトは栄養価に富み、ビタミンやミネラルを多く含んでいます。煮込み料理やスープにすると、たっぷり食べられるので、旬の夏には毎日でも食べたい野菜のひとつです。
問題5 トマトの皮をむく方法で、間違っているものは、次のうちどれ?
□熱湯にくぐらせる
□レンジにかける
□砂糖をまんべんなくまぶす
□冷凍する
「砂糖をまんべんなくまぶす」です
トマトの皮をむくときに、「湯むき」という言葉はよく聞くかと思います。トマトの丸みを帯びているほうに、十字に切り込みを入れて熱湯に10秒ほどつけ、すぐに冷水に放つと皮がキレイにむけます。ほかには、レンジで1分ほど加熱したり、冷凍をしてから解凍をしても皮がむきやすいです。砂糖をまぶしても皮はむきやすくなりませんが、あまり熟していないトマトに、砂糖をまんべんなくまぶして30分ほどなじませておくと、甘くおいしいトマトになりますよ。