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じつはどのチョイスも「ナイスチョイス!」。体調と気分に合わせて飲みましょう。それぞれのよい点については、下の解説をご覧ください。
A水(湯冷まし)
ナイスチョイス!
睡眠中は胃や腸は休んでおり、目覚めてすぐは活動を開始していない状態です。起きがけで水を飲むと、胃や腸の刺激となって食欲がわき、消化をしやすくなります。
Bお湯
ナイスチョイス!
お湯は消化器に刺激を与えて目覚めさせるだけでなく、温めることで血行を促進し、代謝アップし、体内の老廃物を流すといった効果も望めます。ただし、起き抜けは感覚が鈍くなっているので熱過ぎるお湯でのどをやけどしないように注意。冷ましながらゆっくり飲んでください。
Cレモン水
ナイスチョイス!
レモンに含まれるクエン酸には殺菌効果があり、寝起きの口の細菌の増殖を抑えることができます。レモンの香りには空腹感を抑え、食べすぎ予防にもなります。また、キレート効果により、カルシウムの吸収率がアップし、骨をじょうぶにする効果も! 朝、糖分の多いジュースを飲む習慣のある人は、レモン水に切り替えるのもよいでしょう。
D冷たい炭酸水
ナイスチョイス!
炭酸の刺激により、腸のぜん動運動や胃酸の分泌を活発にする効果が望めます。便秘の場合、冷たいほうが刺激となって効く場合もあります。温度が低いほうが、水分が細胞に吸収されにくく、排泄作用につながるからです。
【寝起きの水分補給について】
胃腸を目覚めさせるため、水分全般をとることはよいことです。
ほかの季節と違い、夏バテで体がだるい、重い、すっきり起きられないという人も多いため、緑茶、ブラックコーヒー、カフェオレなど、カフェインを体に入れたほうが起きやすい場合もあります。また、冷房を切って寝ていて体に熱がこもっている場合は、冷たい飲みもののほうが過剰な熱を冷ましてくれます。そのときの体調に合わせて飲みものを選んでください。
取材・文/野上郁子 イラスト/たなかのりこ