「亜鉛」は、私たちの体、なかでも免疫反応や新陳代謝、お肌や味覚などさまざまなことに関わってくる重要なミネラルの一種です。とは言っても、1日にどのくらいとったらよいのか、どんな食材に含まれているのか、知らないことも多いのでは? “ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「亜鉛」。クイズで知識を仕入れて、食生活を送るうえで亜鉛のことを少しだけ意識してみるのはいかがでしょうか。
Contents 目次
問題1 成人に必要な「亜鉛」の1日摂取基準は、次のうちどれ?
□4~7mg
□8~11mg
□12~15mg
□16~19mg
「8~11mg」です
ミネラルの一種「亜鉛」は、多くの酵素の成分として重要で、細胞の形成や新陳代謝を促したり、免疫反応などに関わったりする、とても大事なミネラルです。1日に必要な摂取量を意識することがなかなかないと思いますが、成人男性で11mg、女性で8mgほどです。亜鉛がどのような食材で、どのくらい摂取できるのかは、次の問題以降でご説明します。
問題2 「亜鉛」をあまり含んでいない食材は、次のうちどれ?
□海藻類
□肉類
□豆類
□果実類
「果実類」です
上記の食材のうち、果実類には亜鉛があまり含まれていません。海藻類、肉類、豆類には亜鉛が含まれており、それ以外に野菜や魚介類などにも含まれています。加工食品などに添加されているポリリン酸やリン酸塩は、亜鉛の吸収を妨げるので、市販品に偏った食生活にならないよう、気をつけたいです。
問題3 魚介類にも多く含まれる「亜鉛」。次のうち一番多く亜鉛が含まれているのはどれ?(100g中)
□ジャコ
□キャビア
□カキ
□干しエビ
「カキ」です
上記の魚介類100g中に含まれる亜鉛は、上から3.0mg、2.5mg、14.0mg、3.9mg。亜鉛は魚介類には比較的、多く含まれています。なかでも、カキは断トツに多く、そのほか、カニやウナギなどにも多く含まれています。とは言っても、カキやカニは時期もので、通年食べることができるわけではありません。亜鉛を補給するためには、日々の食事でジャコやしらす、干しエビなどを料理に組み合わせるようにしましょう。
問題4 「亜鉛」の働きと関係が薄い内容は、次のうちどれ?
□脳の栄養不足改善
□脱毛の予防
□味覚障害の予防
□皮膚炎の改善
「脳の栄養不足」です
亜鉛はさまざまな働きに関与しています。日常生活で、ある程度バランスのとれた普通の食事をしていれば問題はありませんが、偏食だったり、加工食品に頼り過ぎたりしていると、亜鉛不足になることも考えられます。欠乏すると、貧血や味覚異常、皮膚炎やうつ状態などの症状が出る可能性もあると言われています。
問題5 亜鉛を一番多く含んでいる料理は、次のうちどれ?
□牛肉とたけのこの炒めもの
□ラム肉のパセリパン粉焼き
□ウナギの卵とじ
□カニ入り春雨サラダ
「牛肉とたけのこの炒めもの」です
上記の料理に含まれている亜鉛のおおよその量は、上から4.6mg、2.2mg、3.0mg、3.3mg。どの料理についても、メインに使われている食材は「亜鉛」が豊富なものばかりです。なかでも牛肉には多く含まれていますので、意識して食材を選ぶと、1回の料理で1日摂取基準の1/3~1/2量ほどをとることができます。