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さつまいも半分、絹豆腐100g、アボカド50g、牛乳100cc。「ぎんなん」を50g(約15粒)食べたときのカロリーと同じなのは?~ダイエットに役立つ栄養クイズ~
秋の風物詩と言えば、黄色く色づくイチョウの樹。そして、イチョウと言えば、茶碗蒸しなどに入れて味わう「ぎんなん」が思い浮かびます。料理の名ワキ役の「ぎんなん」ですが、カロリーは?栄養価は?と、意外と知らないことが多いのではないでしょうか。そもそも「ぎんなん」は、豆?種?果実? “ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「ぎんなん」です。
Contents 目次
問題1 「ぎんなん」は、どんな食品の仲間になると思う?
□野菜類
□果物類
□種実類
□豆類
「種実類」です
「ぎんなん」はイチョウの樹になる実ですが、食べるのは果肉ではなく、実の中の、殻に包まれている「胚乳種」の部分に当たります。つまり、私たちが食べているのはイチョウの樹の種子を指していますので、種実類となります。この時期、イチョウの樹の下を通ると、イチョウの実の殻がつぶされて、「ぎんなん」独特の香りが漂ってきますね。
問題2 「ぎんなん」50g(12~16粒)のカロリー(84kcal)と同じくらいのカロリーをもつ食材は、次のうちどれ?
□さつまいも1/2本
□絹豆腐100g
□アボカド50g
□牛乳100cc
「アボカド50g」です
「ぎんなん」の主成分は、たんぱく質や糖質です。よってカロリーも少ないわけではなく、100g=168kcalあります。1粒3~4gと考えると、50gで12~16粒。その量と同じほどのカロリーが含まれる食材は、上記の中ではアボカド50g=約1/3量です。なお、上記食材のカロリーは、さつまいも1/2本(100g)=127kcal、絹豆腐100g=56kcal、牛乳100cc(コップ1/2杯)=63kcalほどです。
問題3 「ぎんなん」には、いろいろなミネラル分を含んでいます。その中でも豊富に含まれているミネラルは、次のうちどれ?
□カリウム
□カルシウム
□マグネシウム
□鉄
「カリウム」です
「ぎんなん」にはカリウムがたっぷりと含まれています。カリウムには、ナトリウムと連携して細胞内外の浸透圧を維持する働きがあります。そのほかカリウムは塩分を摂取した際に、よぶんなナトリウムを尿とともに体外に排出して血圧の上昇を抑える働きがあるため、高血圧予防などにも有効です。よって、おつまみを食べるとき、塩分を含むものと「ぎんなん」は、おすすめの組み合わせだといえます。
問題4 「ぎんなん」を多く食べると、中毒性があると言われています。この毒性と関係の深い栄養素は、次のうちどれ?
□炭水化物
□カリウム
□ビタミンB1
□ビタミンB6
「ビタミンB6」です
「ぎんなん」は、食べ過ぎたり、生で食べたりすると中毒を起こすおそれがあるとされています。「ぎんなん」にはメチルピリドキシンという物質が含まれており、この物質が、脳の神経の情報伝達を助けるとされるビタミンB6の働きを阻害する作用があると言われているのです。食べ過ぎると、けいれんや嘔吐などを起こす可能性があります。大人は1日10粒(30~40g)程度、子どもはその半量ぐらいを目安にするとよいでしょう。特に小さな子どもは中毒を起こしやすいので、様子を見ながら食べさせるようにしましょう。
問題5 「ぎんなん」拾いをしたあとの下処理として関係の深い作業は、次のうちどれ?
□水に浸して表面をふやかす
□塩をまぶしてゆでる
□重曹を加えた水でよく洗う
□砂糖をまぶしてゆでる
「水に浸して表面をふやかす」です
問題1でも解説をした通り、「ぎんなん」はイチョウの樹になっています。イチョウの樹から落ちたものは実の状態で、実から種子をとり出すには、水につけてふやかし、腐らせるという方法をとります。また、土に2週間ほど埋めておくことで実の部分を腐らせる方法でも、同じように種子をとり出すことができます。ただし実の部分を素手でふれると、かぶれることもあるので注意が必要です。売っている「ぎんなん」は、とり出した種子を乾かした状態のものです。